eコラム「北斗七星」

  • 2016.05.20
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年5月20日(金)付



サミット(主要国首脳会議)が来週開かれる伊勢志摩を故郷とする有名人に「世界の真珠王」御木本幸吉がいる。彼は偶然、昭和5年11月東京駅で起きた首相狙撃事件を見ていたという◆城山三郎の講演にあった(『心に灯がつく人生の話 文藝春秋編』)。狙われたのは、当時ライオン宰相とあだ名された浜口雄幸。彼はこの狙撃で瀕死の重傷を負ってしまう◆講演で城山は、この浜口が大事を成そうとする時の心掛けについて触れていた。「信念が兎の毛ほども揺らいではならない」「大事なのは最後の五分間。うんと踏ん張るべし」「終始一貫、純一無雑」の三点◆読みながら軽減税率を巡る公明党の闘いぶりが重なった。まず揺るがぬ信念。公明党は、社会保障と税の一体改革で、公明、自民、民主3党が合意した2012年6月から一貫して軽減税率を主張し続けた◆次に最後の詰め。対象品目の協議で生鮮食品に絞る案が出される中、公明党は「幅広くすべきだ」と粘り強く主張し、それをハネ返した。最後まで踏ん張る姿は連日マスコミが伝えた通りだ◆そして「庶民の目線に立つ」という公明党の純一無雑。軽減税率の負担感緩和効果は低所得者ほど大きい。「国会における約束は国民に対する約束」(浜口雄幸)。それを守るため公明党はいつも全力です。(六)

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