eコラム「北斗七星」

  • 2016.04.18
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年4月18日(月)付



「前震」という言葉を初めて知った。「本震」の前兆となる地震のことだ。今回の熊本地震では、14日夜に起きた最大震度7、マグニチュード6.5の地震でさえ「前震」に過ぎなかった。気象庁も、経験則を超えた初めてのケースと驚きを隠さない◆大自然の営みは、いとも簡単に人知を凌駕する。余震活動の一日も早い終息を祈るばかりだ。一方、救助活動や復旧・復興は人間の力で進めることができる。募金活動など支援の動きは海外でも始まっている。被災者の生活再建や被災地の復興に力を合わせたい◆今回の地震では、避難所に倒壊や天井の崩落などの危険があり、避難者が屋外で待機したケースがあった。全国的には、避難場所となる公立小中学校の耐震化率はほぼ100%に達する。天井や照明器具など、建物本体以外の非構造部材の耐震対策も急がれる◆庁舎が甚大な被害に見舞われた自治体もあった。災害時に役所機能を代替できる体制が不可欠だ。全国の自治体には、他の自治体との連携など危機管理体制について、あらためて点検し、万全を期してほしい◆東日本大震災を機に、各家庭で非常食の備蓄や家具の転倒防止策、家族の連絡手段の確認などが進んだ。5年が経過し、非常食の消費期限をはじめ、身の回りの防災対策も再確認したい。(幸

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