e凍土遮水壁の運用調査

  • 2016.04.05
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年4月5日(火)付



汚染水対策 安全かつ着実に
東電福島第1原発で高木副大臣



高木陽介経済産業副大臣(原子力災害現地対策本部長=公明党)は4日、東京電力福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の構内を視察し、3月31日から本格的に凍結作業が始まった「凍土遮水壁」の運用状況を調査した。

凍土遮水壁は、1~4号機の建屋を取り囲むように地盤を凍らせて、汚染水増加の原因となる地下水の流入を防ぐのが狙い。総延長1.5キロにわたり1メートル間隔で凍結管を地下に打ち込み、マイナス約30度の冷却液を循環させて周囲の土壌を凍らせていく。本格稼働すれば、1日約500トン発生している汚染水をほかの対策の効果と合わせて150トンまで減らせる見込み。

高木副大臣は、凍土遮水壁の凍結プラントの前に立ち、現場担当者から冷凍機の運転状況について説明を受けたほか、温度計測システムで土壌凍結の進ちょくを確かめた。

視察を終え、高木副大臣は「スタートしてまだわずかだが、すでに土が凍り始めているのを確認できた。最終的に凍土壁が完成することを期待している」と強調。その上で、「安全な運用が大切なので、東電にはしっかりとした管理を求めていきたい」と述べた。

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