e原発廃炉へ大きな一歩

  • 2016.03.31
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年3月31日(木)付



福島・楢葉町に研究施設
高木副大臣ら完成式に出席



東京電力福島第1原発の廃炉に向けて、日本原子力研究開発機構(JAEA)が福島県楢葉町に建設した研究開発の拠点施設「楢葉遠隔技術開発センター」の試験棟完成式が30日、開かれた。あす4月1日から本格運用を開始する。式典には、高木陽介経済産業副大臣(原子力災害現地対策本部長=公明党)が出席し、あいさつした。

高木副大臣は「確実な廃炉作業に向けて、センターの本格運用開始は大きな一歩になる」と強調。また、同センターが福島県浜通り地域にロボット開発などの先端技術を集積する「イノベーション・コースト構想」の中核施設であることから「拠点を核とした産業集積や周辺環境の整備にも取り組みたい」と力説した。

同センターは、作業者の訓練などを行う研究管理棟(昨年10月運用開始)と、原子炉建屋内の調査や除染に必要なロボットの研究開発などを行う試験棟の2棟で構成。今回、完成した試験棟には、溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の取り出しに向け、原子炉格納容器下部の一部を模した実寸大の模型や、原発内の階段を模した「モックアップ階段」などを設置した。

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