e「国民生活」「安全」で活発質疑

  • 2016.03.24
  • 政治/国会
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公明新聞:2016年3月24日(木)付



喫緊の課題テーマに
待機児童など
参院で委嘱審査



参院は23日、各常任委員会で2016年度予算案に関する委嘱審査を行い、公明党議員が子育て支援など生活に密着したテーマで質問した。


保育所整備 国有地活用を


竹谷さん


参院財政金融委員会で竹谷とし子さんは、保育所の待機児童が東京など都市部で増える要因として、施設整備が追い付かないことや保育士不足を挙げ、さらに用地確保も難しい現状を指摘。国有地を活用した保育所整備の必要性を訴えた。

この中で竹谷さんは、財務省が介護施設向けの国有地の賃料を軽減していることから、「待機児童解消のためにも国有地の保育施設に対しても負担軽減策を検討すべきだ」と主張した。

麻生太郎財務相は、待機児童解消で国有地が活用されるように、負担軽減策を検討する考えを示した。

このほか竹谷さんは危険ドラッグが昨年4月、輸入禁止となったことによる効果や税関における女性職員の活躍を聞いた。


トンネル事故の再発防止


谷合氏


参院国土交通委員会で谷合正明氏は、17日に山陽自動車道「八本松トンネル」で起きた多重衝突事故に関して、国の非常用設備の設置基準では同トンネルにスプリンクラー(自動散水装置)の設置義務がなかったことに触れ、より安全性を高めるために「基準の見直しを検討すべき」と訴えた。国交省側は「事故原因を踏まえ、見極めていきたい」と述べた。

さらに谷合氏は再発防止に向け、自動ブレーキ機能などの先進安全技術を搭載した自動車の普及を要請。

これに対して、石井啓一国交相(公明党)は、「先進安全技術の開発・普及の促進を求めていく」と述べた。

また谷合氏は、国際競争力を強化するために大型輸送船に対応する「国際バルク戦略港湾」に選定された岡山県水島港について、穀物の輸入拠点として重要であるとし、早期事業化を求めた。


雪山遭難、電波で探索


横山氏


参院総務委員会で横山信一氏は、スキー場のコース外の雪山で滑る「バックカントリースキー」の人気が訪日外国人などの間で高まる一方、遭難が多発しているとして「早急な手当てが必要だ」と訴えた。その上で、総務省が今月、電波を使って遭難者を捜すシステムの実験試験局の免許を北海道のスキー場運営会社に付与したことを踏まえ、今後の取り組みをただした。

輿水恵一総務大臣政務官(公明党)は「今後、同様の免許申請があれば、希望の使用場所で他の無線局に混信を与えないかなどを審査した上で免許処理を行う」と答弁。また、電波を利用した探索システムの実用化に向け「来年度、システムに関する調査・検討を実施する」との方針も示した。


性暴力被害者 支援手厚く


山本さん


参院内閣委員会で山本香苗さんは、性暴力被害者に対する医療費の公費負担制度について質問。同制度の利用要件で、警察が性暴力被害者のワンストップ支援センターと連携して被害確認ができれば、必ずしも被害者本人による申し出は必要ないことを踏まえ、各都道府県の見解を統一し、その周知を求めた。

河野太郎国家公安委員長は、周知に向け「近々、積極的な広報をスタートしたい」と明言した。

一方、山本さんは、同支援センターの運営は、大部分が民間団体によって支えられていると強調。国が期限を設けずに運営責任を持つ仕組みづくりを要望した。加藤勝信・男女共同参画担当相は「検討したい」と答えた。

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