eコラム「北斗七星」

  • 2016.03.24
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年3月24日(木)付



熱戦が続く春の選抜高校野球大会で、甲子園初出場となった香川県の小豆島高校は、同じ21世紀枠で出場した岩手県の釜石高校と対戦。ともに32歳の両青年監督のもと、懸命のプレーが繰り広げられた◆人口3万人弱の同島からは、フェリー4隻とバス約50台で約2000人が駆け付け、島内に大画面の中継装置も設置。球場内には、野球で定番の応援曲「コンバットマーチ」を作った三木佑二郎氏の手による「小豆島コンバット・トゥギャザー」が響き渡った◆コンバットマーチは、同島出身で早稲田大学生だった三木氏が1965年に作曲。得点チャンスで演奏されるテーマ曲の先駆けで、慶応義塾大学の「ダッシュKEIO」などもその後、誕生した。今回の新曲は、島を挙げて応援演奏する後輩たちに贈られたという◆小豆島高校は来年4月、他校と合併して生まれ変わる。開会式では樋本尚也主将が選手宣誓を務めたが、「当たり前にあった景色がなくなる。その重みを忘れたくない。当たり前にある日常のありがたさを胸に、支えて下さる方々を笑顔に」と、感謝を込めた言葉が印象的だった◆政党の使命もまた、当たり前の暮らしを支え、応援するための政策実現を誠実に進めることである。いたずらに不安や不満をあおり、勢力拡大を図ることでは断じてない。(祐)

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