e衆院選改革 議長の下で合意形成

  • 2016.02.24
  • 政治/国会
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公明新聞:2016年2月24日(水)付



野党連携 政策違い展望も不透明
記者会見で山口代表



公明党の山口那津男代表は23日午前、国会内で記者会見し、衆院選挙制度改革について、各党が大島理森衆院議長に見解を表明したことを踏まえ、「今国会で改正法を成立させる方向性は(与野党で)一致している。議長の下で合意形成を図っていく段階に入った」との認識を表明した。

山口代表は、公明党として有識者調査会が示した答申を尊重するのが基本と重ねて強調。答申が定数配分方式として提案した「アダムズ方式」について、「有識者が出した核心的な部分の一つだ」と指摘し、採用すべきだとの考えを示した。

また、答申が比例区の定数を4削減する案を示したことに関連し、公明党が定数10以下となる比例区のブロックの統合を提案した理由について、「現行制度では、比例選挙の持つ民意の反映機能で、小選挙区で生じる民意の偏りを補正している。少ない定数になると比例区の機能を発揮しきれない点を考慮し、より民意が反映しやすいブロックに再編すべきであると問題提起した」と述べ、各党での検討を求めた。

一方、夏の参院選をにらんだ野党間の合流や選挙協力を模索する動きが活発化していることに対して、「与党としては政権の安定と維持・継続が国民生活のために必要だ。野党の動きを注意深く見極めながら、政権の維持・継続へ足元を固めていきたい」と強調。

その上で、野党が参院選1人区での候補者調整に着手したことには、「それぞれの事情があっての動きだろう。いろいろと政策的な立場の違いもあり、参院選後にどうするかという展望も不透明な中で、どれほどの大義名分があるのか」と指摘した。

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