eコラム「北斗七星」

  • 2016.02.12
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年2月12日(金)付



元プロ野球のスター選手が覚せい剤所持の現行犯で逮捕された。事件を報道するテレビを見ながら、ある演出家の話を思い出した。読売新聞の『「ウ」の目 鷹の目』で紹介されていたものだ◆演出家は大学1年の時、デモに参加して左目を負傷、失明の危機におびえながら病院で巨人―阪神戦の中継を聞いていた。首位攻防戦。巨人の王が死球を受け球場が騒然となる中、場内アナウンスが聞こえてくる◆「四番サード、長嶋」。彼はベッドから飛び起き「もし、ここで長嶋がホームランを打って、見事に王の仇をうってくれたら、俺もケガに負けないでがんばれるかもしれない」と◆長嶋は鮮やかな3ランホームランをレフトスタンドに叩き込んだ。スターだけが残せるエピソード。逮捕された選手も現役時代はそんな存在だった。心の支えにしていたファンも多かったようだ。それなのに......本当に残念だ◆公明党は、麻薬や覚せい剤などの薬物によって人生が狂わされることがないように一貫してドラッグ対策に取り組んでいる。薬物乱用を防ぐ正しい知識の普及を目的に開発されたキャラバンカーによる活動も推進してきた◆「覚せい剤やめますか? それとも人間やめますか?」。そんな広告もあった。薬物の怖さ、そして公明党の取り組みをアピールしていきたい。(六)

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