e奨学金返済、支援手厚く

  • 2016.02.08
  • 政治/国会

公明新聞:2016年2月6日(土)付



所得連動型 既卒者にも適用すべき
衆院予算委で浮島さん



衆院予算委員会は5日、安倍晋三首相ら全閣僚が出席する2016年度予算案の基本的質疑を行い、公明党から浮島智子さんが質問に立った。

浮島さんは、未来に向けた教育投資の重要性を語った上で、一部で学力テストの結果などの短期的な成果を求める風潮があることを指摘し、「教育現場を多面的な角度で見て改善するべきは改善し、しっかり教育に投資するとの姿勢を見せることが教育の質を向上させる」と主張した。

安倍首相は、子どもが家庭の経済事情に左右されることなく能力を発揮できる社会の実現に向けた決意を述べ、「教育再生の予算の確保に努める」と述べた。

次に奨学金制度について浮島さんは、大学生向けの給付型の創設を主張。その上で、17年度の新規貸与者から導入する卒業後の所得に応じて返還額が変わる「所得連動返還型奨学金」に触れ、「夫妻で奨学金を返還している人から『返還で子どもを産み育てるのが大変だ』と返還額の減免を求める要望を聞いた。(安倍内閣が掲げる)希望出生率1.8をめざす意味でも、子育て中の人など(既卒者)を所得連動返還型奨学金の対象とすべきではないか」と提案した。安倍首相と馳浩文部科学相は、既卒者への適用については、引き続き検討していく方針を示した。

さらに浮島さんはスクールカウンセラーや地域住民など学外の人材を活用して教職員を支援する「チーム学校」を実現し、教育の質を向上させるために教職員の定数改善と資質・能力向上に向けた養成・研修の充実などが重要だと訴えた。

馳文科相は、教職員の資質向上へ、16年度中に法改正を行い、採用や養成、研修のあり方などの制度改正を行う考えを示した。

一方、20年東京五輪・パラリンピックの文化プログラムが今秋から始まることについて浮島さんは、国会でキックオフ・イベントとしてオーケストラ演奏を行うことを提案し、「演奏では実際に、安倍首相自らがタクト(指揮棒)を振って世界に日本の文化芸術の素晴らしさを訴えてもらいたい」と主張した。

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