eコラム「北斗七星」

  • 2016.01.12
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年1月11日(月)付



年末年始に多いのが家庭内での不慮の事故。酒に酔って転んでケガをしたり、雑煮の餅を喉に詰まらせ呼吸困難に陥ったりする。三が日の東京だけで高齢者が何人も餅を詰まらせ亡くなっていた◆そう言う筆者も年末に悲惨な目にあった。夜に帰宅しリビングのドアを開けた瞬間、濡れていた床で滑り体が宙に浮いたのだ。腰からまともに落ち床と腰の間に左手が入ってしまった◆激痛のため30分ほど悶絶状態。その姿を見てうろたえる女房。救急車を呼ぶか、それとも救急夜間診療に問い合わせして近所の外科を紹介してもらおうかと長男と女房が相談するが、結局、長男に担がれ救急夜間受付の整形外科へ◆結果は、腰椎骨折と左手関節骨折だった。診断した医師はひと言、「頭部を打たなくて良かったですね」。家庭内事故で亡くなる人が多いからである。その数は厚生労働省が発表した2014年の人口動態調査によると、年間1万4334人。同年の交通事故による死者4113人の3倍を遙かに超えていた◆事故の原因は浴槽内での溺死や食物による気道閉塞が上位とはいえ、筆者同様の「スリップ、つまづき及びよろめきによる同一平面上での転倒」が3番目で同世代の人が137人も亡くなっていた。危うかったのは事実だ。読者の皆さまもご注意ください。(流)

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