eコラム「北斗七星」

  • 2015.12.29
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年12月29日(火)付



ご近所の方に電話をしたら、「現在使われていません」の案内。おや、と思いながら携帯電話に。すると「おつなぎできません」とのこと。どうしようかと数日、悩んでしまった◆そんな時に目に入ったのは「振り込め詐欺などに悪用された電話のうち、8割はレンタル」というニュース。しかもそのうち9割は、複数のレンタル業者を経由して貸し出された。つまり「また貸し」だ◆さらに、貸し出す際の本人確認も、すべて偽造された運転免許証などの身分証か不正に入手した身分証だというから驚く。警視庁は、犯罪の温床になっているこうした不正業者の摘発に本格的に乗り出したという◆成果を期待したいと思っているころ、そのご近所の方に偶然、駅前で出合った。電話が通じないことを伝えると、携帯があれば、有線はいらないからと、撤去した。携帯は、変な人からの電話を避けるために接続を制限しているという◆事情を伝えると、「制限をかけ間違えてしまったようです。よく分からないまま設定したから」とのこと。そんな会話を皮切りに、お願いごともしっかり伝えることができた。電話ではちょっととっつきにくいなあ、と感じていた方だが、そんな印象は吹き飛んだ。やはり、人とは会って話さなければ思いは通じないものだ、と思いを深くした。(繁)

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