e保険適用の機運高まる

  • 2015.12.16
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年12月16日(水)付



血液注入9割有効の報告
党脳脊髄液減少症プロジェクトチーム



公明党脳脊髄液減少症対策プロジェクトチーム(PT、座長=古屋範子副代表)は15日、衆院第2議員会館で同症患者・家族支援協会の中井宏代表理事らと会い、同症に有効とされるブラッドパッチ療法の保険適用に向けた取り組みについて意見交換した。


同症は、交通事故などで体に受けた強い衝撃によって脳脊髄液が漏れ出し、頭痛、目まい、倦怠感などの諸症状が現れる病気。一方、ブラッドパッチ療法は、患者自身の血液を注入して髄液が漏れている箇所をふさぐもの。


中井氏は、厚生労働省研究班の調査により、先進医療で同症を治療する医療機関のうち14施設で詳細なアンケートが行われたと説明。回答の結果、同療法336例のうち治癒が33.1%、軽快が57.1%と、9割で有効だったことが、このほど判明したと述べた。


また、日本脳神経外科学会でも早期の保険適用を求めていく方針だとして「(来年度からの)保険適用の可能性が高まってきた」と語った。その上で、インターネットを通じた医療現場への周知・啓発などが今後必要になると訴えた。


古屋副代表は「悲願の保険適用に向け、最後まで頑張りたい」と強調した。

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