e経済、環境で協力拡大

  • 2015.12.04
  • 情勢/国際
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公明新聞:2015年12月4日(金)付



関係深化へ共に前進

日中与党交流協議会が再開
井上幹事長ら意見交換 王家瑞全国政協副主席、宋濤中連部長と



日中間で経済、外交など幅広い分野について意見を交わし、交流を深める「日中与党交流協議会」が3日午後、北京で開催された。同協議会の開催は、2009年2月以来、約7年ぶり。日本側からは自民・谷垣禎一、公明・井上義久両幹事長ら与党訪中団のメンバーが、中国側からは王家瑞・全国政治協商会議副主席らが出席した。


基調講演で井上幹事長は、最近の日中関係について「全体として改善の方向にあり、喜ばしい」との認識を示した上で、10月に山口那津男代表が訪中し、習近平国家主席に安倍晋三首相の親書を手渡すなど公明党が一貫して中国との交流を重ね、「日中関係改善の原動力の役割を果たすことができた」と力説した。


関係改善については「後戻りしないようにしていくことが必要だ。個別の問題によって関係全体が冷え込まないよう手を打つことが日中双方の役目」と指摘。そのためにも経済、環境分野などでの協力や青少年などの国民交流をさらに拡大していくと強調した。


王副主席は、中日両国の役割について「経済規模が大きい中日両国は、アジア発展の二つのエンジン。両国がアジア発展の新しい段階をリードし、世界の平和と安定のために力を尽くすよう努力したい」と強調。中日両国の交流拡大に向けた提言として、政治的リーダーシップの発揮や、FTA(自由貿易協定)推進、教育、文化の交流活動の拡大などを求めた。


谷垣幹事長は「政府間の関係が悪くなった時に交流が止まってしまった最近の状態を振り返ると、(両国)共生のための努力がさらに必要だ」として相互理解の促進の必要性を指摘した。


続く分科会では、「国内の発展戦略と外交政策」をテーマに活発な議論が行われ、公明党の上田勇国際委員長(衆院議員)が経済再生に向けた自公政権の取り組みについて説明した。


一方、一行は3日夕、北京で王副主席と、中国共産党中央対外連絡部(中連部)の宋濤部長と懇談。宋部長は、中日関係の改善に向けた自公両党の取り組みに謝意を表明し、「中国も与党交流協議会を重視している。協議会を発展させ与党同士の協力を強くしていきたい」と強調した。「両国の政治家同士が中日関係の方向性を把握して両国の友好と協力を進め、戦略的互恵関係を着実に推進していくことが大事だ」と語った。

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