eコラム「北斗七星」

  • 2015.11.19
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年11月19日(木)付



ノロウイルスによる食中毒の拡大が懸念されるシーズンを迎えた。毎年1万人超の患者が発生し、全食中毒患者数の5割以上を占める感染症だが、今冬は新型ウイルスによる流行も心配され、例年にも増して注意したい◆ノロウイルスは、手や食品などから口を介して感染し、嘔吐、下痢、腹痛などを起こす。健康な人は軽症で回復するケースが多いが、抵抗力の弱い高齢者や子どもなどは重症化することもあり、特に注意が必要だ◆ワクチンや特効薬はなく、治療は水分と栄養の補給といった処置に限られる。それだけに予防が大事で、日常的な「手洗い」の励行が有効だ。このため消費者庁は、家庭での手洗いに関する調査を行い、手洗いでの大切なポイントを先週公表した◆それによると「家庭での食事前に必ず手を洗う」と答えた人は52.6%にとどまった。また「トイレの後に手を洗わないことがある」人も15.4%に上った。「食事前やトイレの後は必ず手を洗い、ウイルスを洗い流す」(同庁)ことが欠かせない◆正しい手の洗い方も知っておきたい。流水でよく手をぬらした後、石けんをつけ、手のひら、手の甲、指先・爪の間、指の間を念入りに洗い、親指と手のひらをねじり洗いし、手首も忘れずに洗う。「正しい手洗い」でノロウイルス感染を防ごう!(翼)

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