eコラム「北斗七星」

  • 2015.11.10
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年11月10日(火)付



政党とは「国民のために」との思いで川上に向かって舟をこぐような存在だ。現状維持でもいいなどと思った途端、後ろに流され衰退してしまう。結果として、自らの政策実現すらできなくなる。政党は政治になくてはならないが、これほど維持が難しいものもない◆8年以上前になるが、インタビューした著名な政治学者がしみじみと語っていた。ここ数年の第三極勢力とされる政党の浮沈を目の当たりにすると、余計にその言葉が胸に響いてくる◆公明党は昨年、結党50年の節目を迎えたが、「大衆とともに」の立党精神を掲げ、国会議員と地方議員の確固たるネットワークを築いてきた。半世紀もの間、政策実現をリードしてきた歩みは、日本政治において希有の存在と言っていい◆来夏の参院選で公明党は、7選挙区7人(現職3、新人4)、比例区6人(現職5、新人1)の計13人の公認候補を決めた(第3次公認まで)。改選9議席に対し、神奈川、愛知、兵庫、福岡の4選挙区に新人が挑み、議席増の戦いとなる◆中でも愛知では9年ぶり、兵庫と福岡では24年ぶりの擁立。衆院選と統一地方選などで誕生した新人議員らと共に、党の次の50年を担う"1期生"となる。国民のために政策実現する政党として、全候補が勝ち抜かなくてはならない。参院選は打って出る拡大戦だ。(辰)

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