eコラム「北斗七星」

  • 2015.10.29
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年10月29日(木)付



韓国のクイズを一つ。口があっても喋れない生き物は何か? 答えは、目下の人。「なぜ」と合点がいかないかもしれないが、儒教の影響で目上の人が敬われるこの国には、「在下者、有口無言(下の者は口はあっても無言)」という諺があり、その考えに由来する。目上か目下を決める基準は年齢なので、初対面でも遠慮なく相手の年齢を聞き合うそうだ。「つい話したくなる世界のなぞなぞ」(文春新書 のり・たまみ)で知った◆その韓国と日本の首脳が、11月2日にソウルで会談する。実現すれば、約3年半ぶり。安倍晋三首相と朴槿恵大統領が、両国のトップに就任後初めてとなる◆朴大統領は、今月訪韓した公明党の山口那津男代表に、旧日本軍の従軍慰安婦問題を人権問題として捉え、早期解決を望むという期待感を示した。日本社会に広がるヘイトスピーチ(憎悪表現)については、立法措置を求めた◆一方、日本側には竹島をはじめ日本産水産物の輸入規制の問題など、韓国側の考えを確認したいテーマは少なくない。平和安全法制の目的を理解してもらう必要もある◆一度の対話で一気に和解するのは難しいかもしれない。しかし、この機会を関係改善への一歩にしなければ、年長者を敬わないばかりか、核やミサイルで挑発するどこかの若年指導者が喜ぶだけだ。(明)

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