e日中関係改善へ確かな流れを

  • 2015.10.19
  • 情勢/国際

公明新聞:2015年10月18日(日)付



党訪中団 習近平国家主席と会談
首脳会談の早期実現を伝え、来春の日本訪問も招請



山口那津男代表を団長とする公明党第7次訪中団は13~16日、中国・北京を訪問し、改善の兆しが見えつつある日中関係の流れを一層確かなものとするために、習近平国家主席や劉雲山・中国共産党中央政治局常務委員ら要人と相次ぎ会談しました。訪中団には副団長として赤羽一嘉国際委員長代理(衆院議員)、報道官・秘書長として西田実仁広報委員長(参院議員)が同行。両国の関係深化に向けて、各分野での対話、交流の促進が重要だとの認識で一致しました。


山口代表は15日午後、北京の人民大会堂で習国家主席と会談し、安倍晋三首相から託された習主席への親書を手渡しました。その際、山口代表は日中首脳会談を早期に実現したいとの安倍首相の意向を伝えるとともに、「東京の桜を見に来てほしい」と来春の訪日を招請。これに対し習主席は、ほほ笑みながらうなずいていました。


この会談は、北京で開かれていた第9回アジア政党国際会議に出席した34カ国、64政党の代表者と共に行われましたが、山口代表は参加者の中で最も長く会談することができました。


同日午前、山口代表はアジア政党国際会議でスピーチし、「アジア地域には経済面で大きな潜在力があり、これを顕在化させていくためには適切なインフラの整備を通じて、域内外の連結性を高めることが極めて重要だ」と強調。アジア地域の膨大なインフラ需要に応えるため、日本もアジア開発銀行と連携して投資を表明していることを紹介する一方、中国も経済的な独自策を打ち出していることに言及し、相互に協調して取り組むことで一層の効果を生み出せるとの認識を示しました。


北京滞在中、党訪中団は劉常務委員やアジアインフラ投資銀行(AIIB)次期総裁の金立群氏ら各界の要人と精力的に意見交換。両国の関係強化へ共に努力することを確認しました。


16日午後に北京市で行われた記者会見で、山口代表は「日中首脳会談の実現へ環境整備を進める役割を果たせた」と述べ、今回の訪中の成果を強調しました。

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