e公明党訪中団 日中関係改善の流れを加速

  • 2015.10.19
  • 情勢/解説

公明新聞:2015年10月17日(土)付



韓国の朴槿恵大統領に続いて、公明党の山口那津男代表は15日、中国の習近平国家主席と会談し、一連の会談で日韓、日中関係の改善を一歩進めることに貢献した。


習主席との会談で山口代表は安倍晋三首相から託された親書を手渡し、来月に予定される日中韓首脳会談や国際会議に合わせて、日中首脳会談の実現を望む安倍首相の意向を伝えた。日中関係の改善に向けた流れを加速させる意義ある訪中となった。


山口代表は「ぜひ東京の桜を見に来てほしい」と、来春の訪日も招請。これに対し習主席は、ほほ笑みながらうなずいた、という。日中両国の首脳が相互に訪問し、胸襟を開いて語り合うことは、信頼関係の構築・強化につながる。ぜひとも実現してもらいたい。


習主席との会談は、アジア政党国際会議に参加した34カ国、64政党の代表者と共に行われたため、わずかな時間ではあったが、満面の笑みで固く握手を交わす両氏の姿からは、日中関係を改善し、さらに発展させていこうとの思いが伝わってくる。こうした機運を大事にし、両国の関係を前進させていくべきだ。


安倍首相は16日、日中・日韓首脳会談について「必ずやる」と明言した。


また、15日午前のアジア政党国際会議では、山口代表が「政治的リーダーシップ」をテーマとする分科会で講演した。アジア地域の経済面における潜在力は大きい。持続可能な経済成長の基盤となるインフラ整備を的確に進め、アジア地域を「21世紀の世界経済をけん引する"成長センター"」(山口代表)とするために、日本をはじめ各国政府の政治的リーダーシップが期待されている。


今回の訪中では、李源潮国家副主席や劉雲山・中国共産党中央政治局常務委員、唐家セン・中日友好協会会長らのほか、国家開発銀行の胡懐邦取締役会長、アジアインフラ投資銀行の金立群次期総裁とも会談し、中国との友好を一層深めることができた。


公明党が訪韓、訪中で成果を収めることができたのは、政府間関係の状況にかかわらず、定期的な交流を続けてきたからであろう。今後も積極的な政党間交流を展開し、平和外交を進めていきたい。

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