eコラム「北斗七星」

  • 2015.09.24
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年9月24日(木)付



「自動的に運転してくれるようになったら良いわね」に対して、「でも、自分の思い通りに進んだり止まったり、時には横道を行けるのが運転の楽しみだ」などと、反論しては言い争いになるので口にしない。が、眼前に車が迫ったときに、自動的にブレーキがかかれば良いね、には共にうなずく◆公的には「衝突被害軽減ブレーキ」と呼ばれるが、実用化から約10年、普及は急速だ。日本国内で搭載した乗用車の生産は2014年で約52万台、5年前の14倍に◆アメリカ運輸省の要請を受けて、日米欧の自動車大手10社が、新車すべてに自動ブレーキを搭載することで合意したとのニュースも流れた。事実上の義務化の始まりだ。その背景には搭載することによって死傷事故が35%減るとの調査結果がある◆日本でもすでに、トラックやバスなど大型車については順次、新車から搭載を義務づける一方、税金の軽減措置もとられている。保険料の割引についても、検討に入っている◆「当たり前」の装備になりつつあるが、誤解してはいけない。体験乗車会で、誤ってアクセルを全開にしたため止まりきれずに死亡事故が起きてしまったこともある。限界はある。何より、これは「補助」に過ぎない。ブレーキはしっかり自分の足で踏まなければならない。肝に銘じたい。(繁)

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