e学生の不当な扱い防げ

  • 2015.07.06
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年7月4日(土)付



ブラックバイト対策  提言に向け講演聞く



公明党の厚生労働部会(部会長=古屋範子副代表)、文部科学部会(部会長=浮島智子衆院議員)、学生局(局長=中野洋昌衆院議員)は2日、衆院第1議員会館で合同会議を開き、法政大学の上西充子教授が、学生を過酷な条件で働かせる「ブラックバイト」をテーマに講演した。


上西教授はブラックバイトについて、「深刻なのは学生であることに配慮がなされず、授業があってもシフトが入り、休日は朝から晩まで働かされることだ。拘束度が高く、学生生活と両立ができない状況になる」と指摘。学生対象の調査で分かった問題点として、「労働条件を記載した書面を渡されず、時給や業務が当初の提示と違う」「会社の都合によるシフトの勝手な変更」などを挙げた。


また上西教授は、違法・不当な扱いに対処する術を知らない学生は、過酷な労働条件でも我慢してしまうため、「高校卒業時や大学入学時などに働くことへの注意喚起をすべきだ」と強調。その上で、労働法などの働き方のルールを高校や大学などで教え、違法・不当な扱いに抵抗する力を養うことの重要性を訴えた。


講演を受け、党学生局は今月中にも、ブラックバイト対策などを盛り込んだ学生提言をまとめる予定。中野局長は「ブラック企業対策と同様に取り組みを進めていく」と述べた。

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