eコラム「北斗七星」

  • 2015.06.30
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年6月30日(火)付



来年の放送開始50周年を前に、ウルトラマンの話題が多い。子ども向けばかりではない。ネクタイのデザインに採用した紳士服チェーン、特別展を開催中の美術館、ウルトラマン関連の内装やメニューが人気の居酒屋など、いずれもターゲットは大人だ◆今年に入ってJR東日本が実施したスタンプラリーでは、山手線などの駅を一人で駆け巡る中高年男性の姿が目立った。50年前の少年から現代っ子まで、ウルトラマンは世代を超えて支持されている◆話は変わるが、石川県金沢市の金沢21世紀美術館は、入館者が年平均150万人に上る人気施設。10年前、当時の蓑豊館長に成功の要因を聞いた。その中で強調していたのは、市内の全小・中学校の児童・生徒を招待するなど「子ども」に焦点を当てたことだった◆なぜか。「子どもが美術館に興味を持てば、次は親と一緒に来る。子どもが親になった時には、自分の子どもを連れて来る」と蓑氏。次の時代を担う世代の心をつかむことで、その前後の世代への波及効果を狙ったのだ◆来年の参院選から、選挙権年齢が18歳に引き下げられる。日本の民主政治を将来にわたって維持・発展させるためには、青年層が政治への関心を高めることが欠かせない。そのリード役として「青年の党・公明党」が果たす役割は大きい。(幸)

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ