e奨学金 留学多様化に対応せよ

  • 2015.06.23
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年6月23日(火)付



文科相、対象拡充を表明

口永良部島 「8月上旬に仮設入居」と首相



参院決算委員会は22日、安倍晋三首相ら全閣僚が出席して2013年度決算の締めくくり総括質疑を行い、公明党から佐々木さやかさんが質問に立った。


佐々木さんは、海外留学向けの日本学生支援機構の奨学金について、留学後は利用を申し込めないものが多い現状などを踏まえ、「留学は多様化している。それに対応できるようにしてほしい」と力説。


同機構の留学向け有利子奨学金の場合、貸与要件が高校などを卒業後「2年以内」とされているため、海外で短期大学(2年間)を経て、4年制大学に編入しようとした学生が利用できなかったケースを取り上げ、貸与対象の拡充を求めた。


下村博文文部科学相は「より柔軟な貸与が可能になるよう見直したい。卒業後『2年以内』も延長する方向で検討する。来年4月以降の海外留学進学者に適用できるよう早期に決定し周知したい」と応じた。


一方、佐々木さんは、全島民が避難した鹿児島県・口永良部島での噴火災害について、党対策本部が政府に、仮設住宅の建設検討など避難者の生活再建支援を求める緊急要望を行ったことに言及し、具体化に向けた政府の対応を聞いた。


安倍晋三首相は、公明党の緊急要望を高く評価し、「仮設住宅は、8月上旬には入居できるよう政府も取り組みを加速化する。噴火の影響がない屋久島では観光での風評被害が懸念される。多くの人々に訪問を検討してほしい」と述べた。

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