eコラム「北斗七星」

  • 2015.04.07
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年4月7日(火)付




「幸福な人々は幸福でない人々と異なる政治家や政党に投票」(ブルーノ・S・フライ他著『幸福の政治経済学』)するという主張がある。一方、政治心理学の分野では、個人の気質や生活満足度が、政治的な信条にどのような影響を与えるか、研究が進んでいる◆国会審議を見ていると、質問に立つ政治家によって「悲観と楽観」「不安と希望」の落差はあまりにも大きい。民主党や共産党は、「自公政権で生活が苦しくなった」「格差が拡大した」と叫んでいる◆経済再生の戦略に代案があるわけでもなく、もっぱら、不安材料を集めて政府・与党を攻撃している。国民の幸福度が下がり、不満が高まることが、自らの勢力伸長や議席拡大につながる◆もちろん、事実は違う。正規雇用の増加、有効求人倍率や新規学卒者の就職内定率のアップ、賃上げの動きなど、経済の好転を示す数値が次々と発表されている。連合の古賀会長も、労働組合の努力を強調しながら「賃上げの広がりと加速の両面が進みつつある」と認めている◆確かに、中小零細企業や地方への波及は、これからである。だが、「怒りや不満の声」を結集したところで日本は良くならない。公明党は「何としても経済や福祉を前進させたい」という意欲あふれる政党である。最後まで拡大に徹したい。(山)

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