eコラム「北斗七星」

  • 2015.03.09
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年3月9日(月)付




その地域の住民が最寄り駅を利用する場合、川の対岸にある20メートル程の小さな橋を渡らなければならない。だが、そこを通るには階段の上り下りが不可欠。足の不自由な人や高齢者などにとっては利用しづらくなっていた◆川が自治体の境界線でもあったためか手付かずで、段差のないバリアフリー社会が平準化しつつある中、地元にとっては悩みの種になっていた。ある時、住民からこの問題を直接聞いた地元公明議員はすぐさま、隣接自治体の公明議員と連絡を取った◆この問題を動かすには両自治体の協働が欠かせないと判断したからだ。知らせを受けた議員は後日、駅周辺のバリアフリー化を含めた一体整備を求める署名運動を開始。そのうねりは"橋を渡って"両地域に拡大。隣接自治体の公明議員がタッグを組んだことで今、地域の切実な課題は着実に前に進み始めている◆4月の統一地方選に向け、公明党が訴える「地方創生」。これはいわゆる都市に対する"地方"だけを念頭に置いたものではない。地方を「地元」に置き換えれば、一層理解が深まるはずだ◆つながりを欠いた地域の結び付きを復活させる。不可能と思えたことが実を結ぶ。公明党の地方創生は、人、モノのつながりをよみがえらせることで、安心社会を実現する具体的な処方せんである。(広)

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ