eコラム「北斗七星」

  • 2015.02.10
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年2月10日(火)付




天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず。「学問のすすめ」の冒頭に出てくる有名な言葉である◆しかし、「実はアメリカ独立宣言のパクリ」(「つい話したくなる世界のなぞなぞ」 のり・たまみ 文春新書)らしい。著者によると、福沢諭吉卿が独立宣言を引用した理由は、決して「だれもが平等」であることを説きたかったわけでなく、むしろ人間は勉強したかどうかによって差が出てくる、だから、学ぶ必要性を奨励した、と説明している◆今週半ば、いよいよ来年度予算案が国会に提出される。予算案には、成立したばかりの今年度補正予算と同じく地方創生を具体化する対策費がふんだんに盛り込まれた。これに呼応して、自治体の地方版総合戦略の策定作業も本格化していく。政府は、戦略作りに当たって、ビッグデータの提供や若手官僚の積極的な派遣などで地方を応援する。いわば「公助」だ◆人材が乏しく、自力ではアイデアが浮かびにくい小さな町や村は、他の自治体に学ぶのも有効である。心強い「共助」も活用したい◆しかし、最後は「自助」が全てを決める。魅力あるまちづくりや人を呼び込む対策に何が必要か。真剣に勉強したかどうかで地域に差が出てくる。国からの「独立宣言」は無理にしても、せめて「自立宣言」するぐらいの気概を見たい。(明)

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