eコラム「北斗七星」

  • 2015.02.03
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年2月3日(火)付




きょう2月3日は大岡越前守忠相が1717(享保2)年に南町奉行に就任した日◆大岡忠相といえば、大岡政談に登場する江戸時代の名奉行として広く知られているが、これは後世につくられた虚像。忠相が執り行った裁判はほとんどない。実像は徳川吉宗の「享保の改革」を支え、防火対策や生活困窮民支援などの改革を進めた有能官僚だ。大石学著『大岡忠相』(吉川弘文館)に詳しい◆防火対策では、町火消組合を創設して江戸を火災に強い都市へと改造。また、吉宗が庶民に要望を直訴させた目安箱に、町医者の小川笙船が極貧の病人のための施薬院を建ててほしいと投書したことから、忠相は吉宗の命を受けて小石川養生所の設立を実現した◆同書を読んで、彼の活躍が公明党の政策実現の姿に相通ずると感じた。例えば高額療養費制度。今年1月から年収約370万円までの中低所得者(70歳未満)の医療費自己負担上限を月額約8万円から5万7600円に引き下げたのも、公明党議員が生活現場の声を"目安箱役"となって受け止め、実現した政策だ◆この「小さな声をキャッチするという公明党が一貫して果たしてきた役割が、今後さらに必要となってくるだろう」と東京大学公共政策大学院客員教授の増田寛也氏。そのためにも統一地方選を大勝利したい。(翼)

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