e「イスラム国」の邦人殺害 言語道断。人質直ちに解放せよ

  • 2015.01.26
  • 情勢/国際

公明新聞:2015年1月26日(月)付




イスラム過激組織「イスラム国」に捕らわれた湯川遥菜さんが殺害されたとみられる画像が、インターネット上に投稿された。25日時点で殺害を否定する根拠は乏しく、信ぴょう性は高いという。


事実だとすれば言語道断で、断じて許せない行為だ。同じく拘束されている後藤健二さんを直ちに解放するよう強く求めたい。


当初、2億ドルという非現実的な金額を要求していたイスラム国とみられるグループは、後藤さん解放の条件を変更。過去に大量の死者を出した自爆テロ事件に関わった、ヨルダンで収監中のイラク人女性死刑囚の釈放を求めてきた。


これは、対テロで結束する国際社会の連携を分断することが主な目的だとみられる。ヨルダンは親米国家として知られ、テロに対して強い姿勢で臨んできたからだ。


相手の最終的な目的が何であれ、日本政府は脅しに屈することなく毅然とした態度を貫いてもらいたい。


テロ組織による日本人の人質殺害を受けて、米国のオバマ大統領は「強く非難する」との声明を発表、英国のキャメロン首相も「残忍な野蛮さ」だと糾弾した。両首脳を中心に、各国政府は日本の対応を支持し、協力を惜しまない姿勢を鮮明にしている。わが国は国際社会との連携を深め、事態の解決にあたってほしい。


昨年6月にシリア北東部とイラク北西部一帯で国家樹立を宣言したイスラム国は、異教徒などの大量殺害を繰り返し、イスラム教徒の間でも、正当性を認める人はほとんどいない。


目的達成のためには、手段を選ばない相手だけに、後藤さんの救出は容易ではあるまい。日本政府は、ヨルダンの事情に十分配慮しながらも、可能な限りの協力を求め、解決に向けた糸口を探りだしてほしい。ヨルダン以外の中東諸国との連携もさらに緊密にしてもらいたい。


また、イスラム国から人質の救出に成功したフランス、トルコなどに交渉のノウハウやルートについて、全面的な協力を仰ぐことも重要である。人質の無事解放に向けて、あらゆる可能性に挑戦すべきだ。

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