e コラム「北斗七星」

  • 2015.01.22
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年1月22日(木)付




敗戦後の奇跡的な経済成長や民主化の実現など、比較されることの多い日本とドイツだが、政党については大きな違いがある。昨年末、6年間のドイツ勤務を終えて帰国した友人と話して、あらためてそれを実感した◆ドイツでは、政党についての報道で党員数に言及されることが少なくない。「キリスト教民主同盟(CDU)45万9878人」「社会民主党(SPD)46万1537人」「キリスト教社会同盟(CSU)14万7000人」などという具合だ◆この国では、政党は基本法で法的地位が明記されている。また、会計報告書を連邦議会議長に提出することが義務付けられ、報告書には12月31日現在の党員数を記載することになっている◆わが国では、政治資金規正法などで「国会議員5人以上」などの政党要件が定められているものの、憲法に明確な規定はない。「政党は我々のもの」とばかりに、国会議員が、年中行事のように離合集散を繰り返し、政党への国民の信頼は低下するばかりだ◆地域住民と国政を結びつける党員の存在なくして、政党政治は前進しない。公明党にとって、4月の統一地方選挙は、党員、支持者、地方議員、国会議員のネットワークをさらに強化する重要な戦いである。これまで地域で得てきた信頼を土台に、着実に支持を広げていきたい。(山)

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