eコラム「北斗七星」

  • 2015.01.16
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年1月16日(金)付




2025年までにはウナギの大量生産が普及。発がん予防薬が30年、1年以内に発生するマグニチュード7以上の地震の予測技術が32年、胎児を成育できる人工子宮が40年―科学技術・学術政策研究所がまとめた調査速報は普及時期をこう予測する◆大学や企業の研究職ら約4000人の分析をもとに、科学技術開発の重要度とその実現・普及時期を数値化。さらに、開発の不確実性、倫理的・社会的な課題、国際競争力も示し、科学技術政策の基礎になる◆重要度では、大型原子炉の廃炉技術・放射性廃棄物の処分技術確立、安価で導入が容易な認知症介護補助システム、発がん予防薬などが並ぶ。安全・安心で、健やかな少子高齢社会に欠かせない◆一方で、地震予測などは、さまざまな困難が予想され、複数のアプローチが必要だとも指摘する。また、人工子宮など生命に関することや、多数の個人データを活用したサービスについては、倫理的課題が多い。多くの人が納得できる環境整備が必要になる◆3月末には報告書が公表されるが、政府の研究支援や規制緩和の対象となることもあるだけに関心は高い。日本が生き残っていけるのか、豊かで安心な社会を築いていけるのかを左右する先進技術の開発・普及。今年がその確かなスタートの年になることを期待したい。(繁)

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