eコラム「北斗七星」

  • 2015.01.09
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年1月9日(金)付



今年はどんな年になるだろうか。期待も込めて少々、思いをめぐらせてみた。価値観を変えると社会に活力がみなぎることがある。そのキーワードに「女性の活躍」を挙げたい◆公明党が進めるテーマでもある。ちなみに、この国で管理職に就く女性は11%程度と先進諸国の中では明らかに低い。少子高齢社会で働き盛り世代の増加が見込めなくても、働くことを望む女性の環境を整えられれば、もっと"元気"な国になれるはず◆短大も含めた大学進学率は近年、ほぼ男性と肩を並べるが、女性が十分に活躍できない社会の仕組みは、依然として色濃く残っている。妊娠、出産を機にした女性の離職が多いのはその証拠である◆産後の女性の円滑な復職に向けて、キメ細かな仕組みを設けたことが企業の業績向上に連動している実例を描く「なぜ、女性が活躍する組織は強いのか?」(日経BP社)。著者の麓幸子さんは、こうした企業の取り組みは女性への配慮というより、「組織内の多様な力を生かし企業の成長に結び付ける」経営トップの戦略と断じる◆政府は2020年までに指導的地位にいる人の3割を女性にする目標を掲げる。東京オリンピックの年には、性別に関係なく生き生きと働ける社会が到来! 2015年はその流れが鮮明になる転換点になればいい。(広)

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