eコラム「北斗七星」

  • 2015.01.08
  • 情勢/社会

公明新聞:2015年1月8日(木)付



NHK大河ドラマ「花燃ゆ」が始まった。主人公の杉文は、ドラマ化でにわかに名前を耳にするようになったが、それまでは地元・山口県ですら、その存在を知る人はほとんどいない無名の女性だ◆同ドラマは、事を成した人物には、それを支えた偉大な女性が必ずいた、という視点で紡がれていく。幕末から明治にかけて幾多の逸材を輩出した長州藩。その多くが松下村塾出身であり、吉田松陰の末妹・文は同塾にあって名幹事といわれ、個性の強い塾生たちの間に立って、融和を図っていく◆歴史に名を残すことはなくとも、信念を持って時代を切り開く一助となった人々は数多くいた、文はそんな庶民の代表として描かれる。主演の井上真央さんは、「倒れそうで倒れない強さ」と、文の魅力を語る◆公明党50年の歴史も名も無き庶民が築いてきた。昭和30年代、二大政党の陰で政治から取り残された人々の救済をスタートし、昭和40年代には経済優先で垂れ流しになっていた公害を糾弾するなど、数々の金字塔を打ち立ててきたが、その一つ一つは信念を持って悪政と戦う人々との連携の中で実現したものだ◆公明党の永遠の原点「大衆とともに」は、まさに名を残すのではなく、"庶民のための実績を残せ"との訴えだ。議員を辞する時、そう思える人こそ公明党議員。(爽)

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