eコラム「北斗七星」

  • 2014.12.16
  • 情勢/社会

公明新聞:2014年12月16日(火)付



大忙しとなった師走、一段落したところで、年賀状を「さあ書こう」という人も多いはず。年賀状を出す人は年々減少傾向といわれるが、年賀郵便の取り扱い量は平成に入ってからも32~37億枚の間を推移していて、誇り高き日本の正月文化は健在だ◆ところで来年の年賀はがきのうち、「無地インクジェット用」の切手部分のデザインが「隠れた感動物語あり」とネット上に広がっている。12年前の同はがきは羊が編み物をしている風景だったが、今回はマフラーをして片手に編み棒をもっている。12年越しで編み物を完成させた姿に「見た人をちょっぴりうれしくさせる粋なアイデア」と話題だ◆年賀状が国民の間に広がったのは1873年に郵便はがきが発行されてからだ。はがきは英国のポストカードを参考にして作られたというが、発売当初は「他人に見られる可能性はあるけれでも、そのぶん(封書よりも)安い」という趣旨の断り書きが印刷されていたという(年賀状博物館ホームページ)◆さらに1949年に初の「お年玉付~」が発行されると爆発的な話題を呼び大ヒット、以後急激に年賀状の取り扱い量が伸びた。第1回の賞品はミシン(特等)、ちなみに来年の1等は「お年玉1万円」◆一人一人を思い浮かべながら、感謝の思いを込めて今年も年賀状を書きたい。(爽)

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