eコラム「北斗七星」

  • 2014.11.04
  • 情勢/社会

公明新聞:2014年11月3日(月)付



都市部から地方に移住して、新生活を始めた人たちを取材した。高知県土佐清水市の一角には、その移住者たちが毎週金曜日に出店するフードコーナーが出現。ユニークな味を提供するスポットとして人気を呼んでいる▼移住してきた理由を聞くと、「異国情緒のある雰囲気がいい」「自然のエネルギーと人の優しさを感じる」「ここは最後の楽園です」と、それぞれの思いが返ってきた。ある若者は「お金をかけずにクオリティの高い生活を生み出すことに価値がある」と◆経済重視の価値観ではなく、生活の質を自分自身の満足度に求める点が共通していると感じた。昨今の「自然回帰」は一時的ブームではなく、本質的な価値観の変化に根ざしているのかもしれない◆同市では移住促進策として、5人の「地域おこし協力隊」を採用。移住者を迎える空き家バンクも75件のうち59件が契約済みだが、移住者が移住者を呼び、人と人のつながりが加速していく軌道に入れるかどうかが勝負だという◆先日、徳島市で開かれた地方創生関連法案の地方公聴会で、意見陳述人の横石知二氏は「小さな形の幸せを社会全体に広げたい」と、仕事をつくるだけでなく、人が幸せを感じる地域づくりを強調していた。公明党がめざすのは「人が生きる、地方創生」。全力で推進したい。(祐)

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