eコラム「北斗七星」

  • 2014.10.09
  • 情勢/社会

公明新聞:2014年10月9日(木)付



テレビ番組で、若い出演者が慣用句を本来とは違う意味で使い、驚かされることがある。一方、「ディスる」(否定する)、「タクる」(タクシーに乗る)などの造語が若者に浸透していることは本紙5日付「座標軸」でも触れた通りだ◆名詞などの末尾に「る」「する」を付ける動詞の表現は「パニクる」「チンする」など認知度が高いものもあり、良い悪いは言えない。だが、慣用句の誤用が若年層に目立っている現実は見過ごせない。そこで小欄では文化庁調査で分かった慣用句の誤用ぶりを紹介したい◆まず「世間ずれ」。本来の意味である「世間を渡ってずる賢くなっている」を選んだ人が35.6%だったのに対し、「世の中の考えから外れている」と誤って理解していた人は55.2%。16~19歳では「外れている」と答えた人が85.4%もいた◆「やぶさかでない」は本来の「喜んでする」が33.8%だったのに対し、誤りである「仕方なくする」は43.7%(16~19歳=51.2%)。「まんじりともせず」も本来の「眠らないで」を選んだ28.7%に対し、「じっと動かないで」の誤った回答が51.5%(同=57.3%)に上った◆文化庁では誤用されることが多い慣用句を解説する動画をウェブサイト「ことば食堂へようこそ!」で公開している。ぜひ、ご高覧を。(翼)

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