e花粉症予防に新薬

  • 2014.10.07
  • 情勢/テクノロジー

公明新聞:2014年10月7日(火)付



今月から販売開始
飲んで取り込み体質改善
古屋さん訴え 保険適用に



日本人の1500万人以上が苦しんでいるとされる、スギなどの花粉症の新たな治療法「舌下免疫療法」に用いる治療薬が9月に保険適用となり、10月から販売が始まった。

この治療法は、花粉成分をもとにしたエキスを1日1回、舌の下に少量垂らし、2分間待って飲み込むだけ。エキスを少しずつ体内に取り込んで花粉症の発症を抑える体質に改善を図るもの。所定の講習を受けた医師のいる病院で処方される。現在行われている天然のスギ花粉の抽出液を注射する方法は、患者のショック症状を誘発する可能性もあることから、より安全で、自宅でも服用できる新薬に期待が高まっていた。

舌下免疫療法を行った場合、7~8割は症状が軽くなり、そのうち1割は症状がなくなったとの報告もある。ただ、治療は2~3年継続する必要があるとされており、10月から服用を開始しても、来年の花粉シーズンには間に合わない可能性もある。

公明党の古屋範子副代表は今年4月の衆院厚生労働委員会で、舌下免疫療法に言及し「注射に比べて患者の負担が少なく、普及への期待が高まっている」として、新薬の保険適用を求めていた。

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