e結党50年「大衆とともに」貫く

  • 2014.09.16
  • 情勢/社会

公明新聞:2014年9月14日(日)付



ベテラン党員との語らいから



11月17日に結党50年を迎える公明党。今回は、結党から半世紀にわたり公明党を支えてくださったベテラン党員を代表して、都内在住の桜井義徳さん、野々瀬易子さんと、稲津久・党地方議会局長(衆院議員)、佐々木さやか・党青年局次長(参院議員)に党活動のエピソードや党への熱い思いを語り合ってもらいました。


大衆福祉の党

共感広げた教科書無償配布

「大衆福祉」を貫く公明党は、庶民の手に政治を取り戻そうと奔走し、小中学生への教科書の無償配布や児童手当制度の創設をはじめ、粘り強く政策を訴え、実現してきました。

稲津 全小中学校の教科書無償配布は、1963年、参院本会議の質問で公明議員が実現を迫り、当時の首相が国全体の方針として実施を約束し、大きく前進します。国は対象年齢を段階的に拡大しながら69年度に完全実施しますが、国に先駆けて、北海道歌志内市では、公明市議の奮闘で、64年度から全児童への教科書無償配布が実現。議員ネットワークの原点ともいえます。

野々瀬 私が小学生のころ、お金がなくて教科書を買ってもらえず、近所の一学年上の児童に進級ごとに教科書をもらう"予約"をしていました。学年が変わるごとにつらい思いをしました。だから、教科書の無償配布はうれしくて......。この実績は、自分の体験を交えながら友人に語りました。わが家と同じような経済状況の家庭も多く、共感を大きく広げた実績の一つです。

桜井 「児童手当」制度は私の子ども、孫と2代にわたっていただき、妻も喜んでいます(笑)。でも、草創期は「大衆福祉の党」といっても、世間は全然取り上げてくれませんでした。先見の明があったのだと思います。

佐々木 今や公明党は全体の3分の1、約900人の女性議員が党員の皆さまと連携して、政策実現に取り組んでいます。女性特有のがん検診の無料クーポン配布やコール・リコール(個別受診勧奨)事業は、そうした連携で実りました。


現場第一主義

政治変えた調査活動に誇り

「調査なくして発言なし」。公明党は徹底した現地調査や総点検運動、住民相談で声なき声を拾い、政策として練り上げ、政治の質を大きく変えてきました。

桜井 調査活動といえば、やはり隅田川への、し尿不法投棄問題。公明党の議員が、し尿運搬船の底まで調べ、垂れ流しを隠す"証拠"を見つけた。この公明党の活躍は誇りです。

野々瀬 親身な住民相談もうれしかった。行政サービスがあっても、私たちは日常生活では触れる機会がなく、いざというときに分からない。公明党の議員は細かく教えてくれ、動いてくれます。私自身、難病の娘への医療券の交付手続きをスムーズに進めてもらったり、母の入院と長女の進学で出費がかさんだときに貸付制度を紹介してもらうなど本当に助かりました。

稲津 公明党の財産は地域の隅々に張り巡らされた党員、支持者のネットワークであり、議員はその要として現場の声を政治につなげていくことが重要です。党員の皆さまの話を議員が聞く中で、地域の課題、解決への糸口が見えてくることが多い。東日本大震災の被災地での仮設住宅総点検から、風呂の追いだき機能の整備が実現したのが代表例です。

佐々木 私は携帯電話の番号ポータビリティー(持ち運び)制度実現につながった署名活動が原点の一つです。当時、一青年党員でしたが「政治を動かした」との手応えを感じました。

野々瀬 乳幼児医療費無料化への署名活動では、友人・知人を回り、署名を集め、皆で行政に要望。実現した時は「政治が変わった」と実感しました。


公明議員とは

「遠くの親戚より身近な存在」

党員、支持者の皆さまに支えていただいた50年の歴史。最後に、公明党議員に対する思い、次の50年に向けた党への期待などを語り合ってもらいました。

野々瀬 公明党議員の皆さんには、あらゆる手助けをしていただきました。わが家では「遠くの親戚より、近くの公明党」と話しています。特に、ここ最近の公明党の議員を見ていると、優秀で人間性豊か、その上、たくさんの労苦を重ねて実力をつけてきた人材ばかりです。すごい時代になったと頼もしく感じています。

桜井 公明党は「正義の党」だと思う。約50年前、汚職と賄賂が横行して「伏魔殿」と呼ばれた東京都議会に、解散リコール署名運動を展開して、議会解散に追い込んだ公明党。政界浄化の精神を貫いてほしい。

佐々木 頑張ります。議員になって1年余りですが、東日本大震災の被災地調査やたくさんの党員、支持者の皆さまと語らう中で、その思いを政治に届けていくという原点を絶対を忘れてはいけないと、心に固く決めています。

稲津 「公明党の議員だけは私たちの気持ちを裏切らないでほしい」。その党員の皆さまの思いを、議員一人一人が心に強くとどめ、自らを律していかなければならない。新たな衆望を担い「大衆とともに」の立党精神を貫く。その姿勢を忘れず、党員の皆さまの思い、ご期待に必ずお応えしてまいります。結党50年を機に、これまで以上に自己研さんに取り組み、働きます。貴重なお話を聞くことができ、本当にありがとうございました。

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