e日本食フェスタ開催でトルコ訪問

  • 2014.09.04
  • 政治/国会

公明新聞:2014年9月4日(木)付



「和食」の海外発信に向けて副大臣らと会談
手記 横山信一農水大臣政務官



8月25日から27日までトルコを訪れ、イスタンブールで開催された和食普及イベントに主催者として出席するとともに、"食"を主なテーマとして来年5月から10月までイタリアで開催される予定のミラノ万博に向けて関係者と意見交換しました。

日本は、昨年12月にユネスコの無形文化遺産に登録された「和食」の技術や文化を海外に発信するための取り組みを進めています。なかでもミラノ万博は重要な機会となりますが、和食食材を出展会場に持ち込む際、EUやイタリアの協力を得られるかどうかに成功の可否がかかっています。その理由は、日本の食文化を提示する上で重要な出汁の素になるかつお節などが加工食品とみなされるため、それらの輸入を禁止したEUの規則によって持ち込むことができないからです。

そこで私は25日、ミラノ万博公社のステファノ・ガッティ参加国部長、ロンバルディア州のマリオ・マントヴァーニ副知事らと会談し、食文化の発信の重要性を共有した上で和食食材の持ち込みに対する配慮を求めました。

26日には、農林水産省主催で開かれた日本食フェスティバルであいさつ。本年は日本とトルコの国交樹立90周年に当たり、トルコ国内で日本への関心が高まっている時なので、「これを機会に日本料理がトルコ国民に愛されることを期待している」と述べました。

27日はトルコの首都・アンカラで、食料・農業・畜産省のクトベッティン・アルズ副大臣と会談。トルコはいまだに日本からの食品輸入に際し放射性物質の検査をしているため、日本は大規模なモニタリングを実施した上で輸出していることを説明し、科学的根拠に基づいた対応を強く求めました。

同様の申し入れは、今年1月に安倍晋三首相も行っており、今回で4回目となります。実際、トルコが実施している検査では基準値超過事例が1件もなく、こうした検査が日本の輸出の障壁となっていることなども訴えました。

今後も引き続き海外に「和食」の技術や文化を発信すべく力を注いでいきます。

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