e子どもの交通事故防ごう

  • 2014.07.28
  • 情勢/社会
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公明新聞:2014年7月28日(月)付



安全教室でルール学ぶ



子どもの交通事故を防ごうと、各地で安全対策が進められている。東京都多摩市と、さいたま市の取り組みをピックアップした。
小学生に「自転車免許証」を発行



東京・多摩市



京都多摩市は、交通事故のない社会をめざし、就学前から小学2年までの3年間と、中学校在学中に、児童・生徒に対する交通安全教室を開催し、交通ルールやマナーを段階を踏んで学ぶ機会を設けている。公明党市議団(今井三津江幹事長)の池田啓子議員はこのほど、市発行の「自転車運転免許証」を受け取ったばかりの小学生らに会って感想を聞いた。

小学2年生の木村こころさんと荒井李咲さんは、「免許証」を手に「うれしかった。やったーと思った」と笑顔を見せ、「これからは信号を守って自転車を運転します」と決意も口にした。

市内には、信号機や踏切などの設備を備え、交通ルールを学べる市立交通公園があり、小学2年生までの交通安全教室はここで開催される。幼稚園や保育園の児童は、交差点などでの横断訓練を受け、腹話術や紙芝居を通じて、楽しみながら交通マナーを体得する。小学1年生と2年生は、自転車運転の基本ルールや状況判断などの実践型教室で、1日掛けて学習。2年生の講習終了時に、本人の名前が入った「自転車運転免許証」が発行され、学校を通じて子どもたちに手渡される。

中学生に対しては、スタントマンが交通事故を再現するスケアード・ストレート方式の交通安全教室を、1年間に3校ずつ各校で開催。市内全9校を3年間かけて一巡する。

党市議団は子どもたちの交通安全教育を積極的に推進。特に、自転車運転免許証の発行とスケアード・ストレート方式の導入については、池田議員が2011年6月定例会以降、たびたび市議会で取り上げ、実施を訴えてきた。



中学校でスタントマンが事故再現


さいたま市


さいたま市では今年度から、自転車による交通事故防止の一助にしようと、スケアード・ストレート方式による交通安全教室を、全ての市立中学・高校で実施する。市によると政令市では初の取り組み。公明党市議団(高橋勝頼団長)はこのほど、市立東浦和中学校(野口浩校長)を訪れ、同教室を視察した。

この日、同中学校の校庭で行われた実演では、(1)時速40キロで走る自動車と自転車の衝突(2)交差点に飛び出した自転車とオートバイの接触(3)トラックによる自転車の巻き込み―などの事故をスタントマンが演じ、その衝撃や危険性を体感し、交通ルールを守ることの大切さを学習した。参加した生徒は「私たちが、加害者にも被害者にもなることを学んだ。絶対に事故を起こさないよう、お互いに注意し合っていきたい」と話していた。

同教室の実施について公明党は、神坂達成市議が2013年9月定例会で提案するなど推進してきた。視察後、神坂市議は「これからも、交通事故を減らせるように力を尽くしたい」と語っていた。

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