e両院議員総会での党幹部あいさつ(要旨)

  • 2014.06.23
  • 政治/国会

公明新聞:2014年6月21日(土)付



結党50周年、統一選へ    現場に徹し ネットワークを強化   山口代表



今国会は、昨年の参院選で衆参の"ねじれ"が解消して初めて臨んだ通常国会だ。自公連立政権が自らの手で予算や法案を準備して臨む国会だったが、政府提出法案は極めて高い成立率を確保した。ひとえに結束のたまものだ。

前半国会で審議した2013年度補正予算や14年度予算には、4月からの消費税率引き上げへの対策を盛り込んだ。その景気下支え効果が表れており、反動減や駆け込み需要は、おおむね想定した範囲内に抑えられた。

また、消費税率引き上げと並び一体として重要だったのは、社会保障の改革だ。税率引き上げ分を全て社会保障の財源とすることで、医療、介護、年金などを安定させ、機能強化し、その一歩をしるしたと言える。

今国会は「好循環実現国会」と名付けられており、30本余りの成長戦略関連法案を成立させることができた。今後、実行に移し、効果を及ぼしていかなければならない。

閉会後も与党として取り組むべき課題は多い。来年度予算をにらみながら、今後の経済動向も見据え、「骨太の方針」や新たな成長戦略、規制改革などについて、与党で合意を結び、政府の施策に反映させなければならない。

さらに、安全保障の法制整備の課題では、閉会してからも与党協議を続けることを安倍晋三首相との党首会談で確認した。与党協議の結果に基づいて、改正すべき立法措置の方向性を閣議決定するというのが政府の方針だ。それに沿って与党協議を尽くして、合意形成を果たしていかなければならない。同時に国民の理解をしっかり得ていく必要がある。

この夏は公明党にとって重要な時期となる。今年は結党50周年であり、その後、それを越えて最初の大きな戦いとなるのが来年の統一地方選だ。その準備とネットワークの強化に当たっていきたい。現場に徹し、地方議員や党員の皆さんとコミュニケーションをしっかり図っていきたい。公明党が日本の政治に果たす役割を十分に自覚し、団結して国民の期待に応えていこう。

「地域包括ケア」構築に総力   井上幹事長

この国会は「好循環実現国会」としてスタートし、2013年度補正予算、14年度予算、成長戦略関連法案などをきちんと成立させることができた。いわば道具立てはそろったので、これをどう使い具体化していくかという中で、確実にデフレから脱却し、日本経済を再生していかねばならない。

「骨太の方針」、成長戦略、規制改革の議論が本格化しているが、重要な課題だ。与党として、しっかりした方針をつくらなければいけない。民主党政権との違いは政策の予見性だろう。経済には予見性が重要なので、確実に実行していく。国民の信頼感が最も重要だ。

社会保障と税の一体改革は公明党が野党時代に自民、民主両党と3党で合意したが、今回、医療・介護総合確保推進法が成立した。党内に地域包括ケアシステムの推進本部を設置して精力的に議論し、各地の例も含めて推進している。同システムは一体改革の成否を握る一つだ。党のネットワークを生かして目に見える形でそれぞれの地域に実現していくことが大事なので、引き続き党の総力を挙げて取り組んでいきたい。

東日本大震災から3年3カ月となった。いまだ10万人近い方がプレハブ生活を余儀なくされている。風化と風評被害に抗いながら復興を加速させ、前に進めていきたい。福島の再生にとって(東京電力福島第1原発事故による)除染廃棄物の中間貯蔵施設建設は重要なステップだ。これを具体的に実現できるかどうかは極めて重要な課題だが、被災者の方々に思いを寄せ、深刻な問題であることを(議員)一人一人が認識して、問題に対処していかねばならない。

いよいよ11月は結党50周年。9月には党大会も控え、来春には統一地方選がある。そういう意味で、この夏は大事な時期となるので、山口代表の下に結束して決意を新たに出発したい。

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