e「新公会計制度」を導入

  • 2014.06.09
  • 政治/大阪
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公明新聞:2014年6月7日(土)付



財政の"見える化"促進
大阪・吹田市



大阪府吹田市は4月から、これまでの公会計制度(単式簿記・現金主義会計)に加えて、複式簿記・発生主義会計を取り入れた「新公会計制度」を導入した。財政の"見える化"を促進する制度とあって、注目を集めている。

従来の公会計制度は、単年度ごとに現金の出入りのみを記録するため、「税収か借金での資金なのか見分けが難しく、資産が適正に管理しにくい」(市会計室・田中一彦総括参事)というもの。

そこで市は、現金の出入りの原因も記入する新公会計制度を取り入れた。これは、土地、建物の資産や負債なども記録できる仕組みだ。さらに同制度では、現金の出入りが伴わないものの、建物の老朽化など、時の経過とともに変化していくコストも記録でき、財政状況の的確な判断に役立てることができる。

市は、財政状況を市民にも分かりやすく伝えるため、新公会計制度を活用して、資産や負債を記入した「財務諸表」を作成し、専門用語などの解説を盛り込んだ上で、開示していく予定だ。

市議会公明党(小北一美幹事長)は、2011年8月に行われた市議会本会議で吉瀬武司市議が複式簿記・発生主義会計を取り入れた新公会計制度の導入を提案したのを皮切りに、一貫して推進してきた。

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