e青年世代の代表として日中関係改善へ対話重ねる

  • 2014.05.29
  • 情勢/国際
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公明新聞:2014年5月29日(木)付



「中国対外友好協会」設立60周年式典に参加して
手記 伊佐 進一 衆院議員



5月15日、北京で開催された「中国人民対外友好協会」設立60周年の記念式典に、公明党を代表して参加させていただきました。日中関係の改善につながる糸口は「対話」との思いで、滞在中、友人や旧友など多くの方々と対話を重ねてきました。心に刻んだ言葉を中心に紹介します。


中国は今、「大きな挑戦」のさなかにあります。バブルをはじけさせることなく、経済を安定的に成長させられるか。急速に進む少子高齢化にどう対処するか。あるいは、政府の腐敗、貧富の格差、微小粒子状物質「PM2.5」による環境問題など同時並行で起こる課題に挑み、必死で改革しています。

しかし、日本のメディアに中国の真剣な取り組みが取り上げられることは多くありません。一方、中国のメディアでは、日本全体が「右傾化」しているとの報道が事あるごとにお茶の間に流れています。日本に「思い」のある識者もこうした「雰囲気」の中、公に冷静な発言をすることは難しいと言います。両国の「雰囲気」が、国民感情を悪化させるという悪循環に陥っています。

中国の友人はこう語っていました。「だからこそ青年に来てほしい。両国の青年に、本当の日本の姿を、そして変わりゆく中国を、良い面、悪い面も含め、そのまま知ってほしい」。友人は未来ある青年が交流し、自分の目で見て、耳で聞き、相手を知る重要性を主張していました。

また「中国友好60年の歴史展」を見学した際、中国の担当者から「日中関係で果たしてきた公明党の役割は大きく、今後も活躍を期待している」との声が寄せられました。その時、強く実感しました。「今の期待は、先人たちの努力の結果だ。未来の公明党への評価と期待は、私たちの信念と努力による」と。

今、必要な信念と努力とは何か。それは「日中関係改善」の大局観に立つことです。友人同士、意見の違いや、衝突もあるでしょう。時に、お互いの「行き過ぎ」をいさめることも必要でしょう。しかし、何があっても日中は隣人であり、不仲で良いはずがありません。「若い世代の信念と努力で日中関係を改善していく」。そう強く決意した北京訪問となりました。

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