e自動車の整備率向上へ

  • 2014.02.25
  • 情勢/社会
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公明新聞:2014年2月25日(火)付



公明が実現推進
車検証備考に点検情報を記載



国土交通省は2月17日から、自動車ユーザーに対して車両の点検整備を促す環境をつくるため、自動車検査証(車検証)の備考欄に、車検時の点検整備の実施状況などの記載を開始した。

これは、公明党の自動車問題議員懇話会(会長=斉藤鉄夫幹事長代行)が国会質問で取り上げるなど、粘り強く推進してきたもの。関係者からは喜びの声が相次いでいる。

さまざまな部品類からなる自動車は、時間の経過や走行によって劣化するため、定期的な点検整備の実施が使用者に義務付けられている。

しかし、定期点検整備の実施時期については、1995年の道路運送車両法改正によって、車検(継続検査)前か車検後に行うかをユーザーの選択に委ねられた。このため、車検後に点検を行う(前検査・後整備)場合、点検整備を実施しないケースが見られ、車両の安全性の上から改善策が求められていた。

車検証の備考欄には、新たに点検整備の実施状況や、整備工場、代行業者などの情報が記載されるため、整備を実施したかどうか一目で分かるようになる。

記載された情報については、整備不良車や不正改造車を取り締まるために自動車検査法人の検査官が警察などと連携して行う街頭検査でも活用される。

また、整備が行われていない車両に対して点検などを勧告する場合、整備基準に不適合な箇所が複数あることが要件となっていたが、今回から、基準に合わない箇所が1箇所でもあれば勧告できるように見直した。国交省は、同見直しによって、2012年度は6件だった点検などの勧告が、年間約100件に増えるとみている。

安全な車社会へ前進/埼玉県自動車整備振興会東松山支部/新井芳信支部長

いいかげんな整備を行った自動車は、長い目で見れば脱輪や機器の火災など必ず事故が発生します。

公明党の西田実仁参院議員は、そのことを十分に理解し、制度の改善へ真剣に動いてくれました。

近年、自動車整備士の数は減少しており、若い人材の育成が課題です。しかし、まじめに整備を行わなくても許される社会であれば、確かな技術、知識、情報を備えた整備士は育ちません。

それは結局、世界でも極めて安全な日本の自動車文化を壊すことになると思います。

整備士の声 代弁に感謝/福岡県自動車整備振興会/藤上敬介副会長

自動車の定期点検整備の促進については、わが振興会としても対策を講じていますが、実施率を着実に向上させるには、法制度など国レベルでの対策を進めることが重要です。

そこで、公明党の遠山清彦衆院議員に自動車整備業界の抱える問題点や要望を伝えたところ、国会質疑で何度も取り上げ、われわれの切実な声を代弁してくれました。

遠山議員の迅速で誠実な行動に大変感謝しています。

今後も、安全・安心の車社会の構築に向けた公明党の取り組みに期待しています。

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