eデイジー教科書普及さらに

  • 2014.01.21
  • 情勢/社会
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公明新聞:2014年1月21日(火)付



14年度予算案 音声再生などデジタル化支援
「読む喜びを」と公明推進



全ての子どもに"読む"喜びを!―。政府が昨年12月に発表した2014年度予算案で、特別支援教育の予算が大幅に拡充され、前年度比約32億円増の約131億円が計上された。

このうち、発達障がいなどさまざまな理由で教科書を読むことが苦手な子ども向けの「デイジー教科書」の普及を促し、開発、研究、製作を支援する予算などが新たに約6億円盛り込まれた。学校現場で活用するために、教育関係者を対象とした研修なども開催される。

デイジー教科書は、教科書の内容をデジタル化し、パソコンで音声再生と文字の拡大表記などを同時に行う。読みが苦手な子どもが、文字を認識し理解することは、自分に自信が付き、学習意欲の向上につながる効果があるとされる。

デイジー教科書の普及について、公明党は国会議員と地方議員が連携し、読むことが困難な子どもやその家族と共に、議会質問や要請活動を通じて必要性を訴えてきた。こうした後押しを受けて、利用者は08年から約5年で10倍の1000人に増えている。

昨年6月には、公明党の山本香苗参院議員らが関係者と共に、下村博文文部科学相に直接、認知度が低いデイジー教科書を自治体や教育委員会に周知徹底するように求めた。また、開発や製作がボランティア頼りという現状を指摘し、製作・配布費用の国費負担なども要望し、14年度予算案に大きく反映されることになった。

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