t府立東淀川高校を視察
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2025年5月1日
5月1日(木) 晴れ
私の地元にある府立東淀川高校(大阪市淀川区)にお邪魔しました。
東淀川高校は府立高校で8校ある「日本語指導が必要な帰国生徒・外国人生徒入学者選抜」実施校(枠校)の1校です。2017年度から受け入れを始め、この4月も中国、台湾、ネパール、フィリピンにルーツのある16人が入学しました。
この入試で合格した生徒を東淀川高校は「くろーばぁ生」の愛称で呼んでいます。四つ葉のクローバーに合わせ「知」「絆」「技」「夢」の4つのゴールを掲げます。それぞれ①日本語学習・教科学習②人間関係(他の生徒との交流・共同作業)③ルーツを学び、第一言語を強みに(母語の力・母語の文化の発信)④夢に向かって羽ばたくための3年間、という意味があります。
この日は3年生の「時事日本語B」(写真1)、1年生の「保健」(写真2)、2年生の「論理国語(日本語)」(写真3、4)などを見せてもらいました。
時事日本語Bは大学受験を想定し、生徒同士が面接官と志願者に分かれて練習をしていました。お互いに日本語が完璧でないからこそ失敗を怖がらずにできる、と授業の狙いをお聞きしました。
保健の授業は生徒の理解を助けるべく、漢字にすべて読み仮名がふってありました。この後、日本人の死因上位であるがんや心臓病、脳卒中を答えさせる場面では英語で病名を書き加えてもいました。
論理国語は生徒の理解度に合わせ2クラスに分かれていました。日本語の文法を学ぶクラスと擬音語、擬態語を学ぶクラスです。どちらも日本語の理解を深めるうえで大切な項目です。
授業の合間や終了後に校長先生らと意見交換をしました。毎回お邪魔するたびに多くの課題を気づかせてもらいます。高校生活の3年間は生徒にとってその後の進路を開くうえでかけがえのない貴重な時間です。こちらも課題解決に引き続き知恵を絞っていきます。
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