t令和3年度予算要望を市長へ提出

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2020年11月19日


昨日、令和3年度予算要望を西端市長へ提出しました。
その内容を全文掲載させていただきます。




守口市議会公明党
幹事長 松本満義



令和3年度 予算要望書

 

 本年は新型コロナウイルスという、これまでに世界が経験したことのない未知のウイルスとの戦いの一年であったと言えます。

このコロナショックの影響で本年7月に予定されていた東京オリンピック・パラリンピックは1年延期になり来年開催というオリンピック史上初の決定がなされました。これによる日本経済の損失は6千億~2兆円と指摘する経済学者もいます。また世界各国で海外からの渡航者に対する入国や入国後の行動などの規制が厳しくなり、日本においても海外からの旅行客の減少によりインバウンド需要は著しく落ち込み、今後の動向も未だ不明です。

守口市においても、令和2年度に予定していた様々な施策が実施できず、こども祭りや市民まつりなど市の主要行事が中止となりました。また地域においても、盆踊りやコミュニティ祭などの諸行事や年末の夜警を中止するところが多く、大きな影響を受けています。

この間、国においては一律10万円の特別定額給付金事業をはじめコロナ対策として第2次補正予算までで約58兆円が組まれ、今回の第3次補正予算ではさらに10兆円規模の予算が組まれようとしています。守口市においても市独自の施策としてスーパープレミアム付商品券や小学校給食の無償化、守口市事業活動継続支援金など、19億円の補正予算が組まれました。

今後もコロナの収束が見えない状況の中で、市として様々なコロナ対策の取組みが必要となってきます。また来年度は今年度滞った施策をいかに実施するのか、進めなければならない守口市の課題をどのように前進させるのかが大きな焦点となってきます。

守口市議会公明党として上記のことを踏まえつつ、これまで行った5回に亘るコロナ対策に対する予算要望と令和2年度の予算要望を精査し、さらに市民の皆様のご意見を反映すべく、ここに令和3年度予算要望を提出させていただきます。 以 上


1. 地域活性

(1)子どもから高齢者まで一人一人の顔が見えるコミュニティ
①地域の担い手育成
・指定管理者が実施している担い手育成講座の参加状況とその後の担い手の現状を市が検証し、さらなる担い手の育成に取組むこと

②子どもと高齢者の結びつけ
・放課後児童クラブやクラブ活動などを通して、子どもと高齢者との交流を広げること

③地域で活躍する青少年の育成
・「青少年関係団体補助金」を拡充すること

④身近で活動できる拠点の整備
・市が提唱する地域館を明確化すること


(2)定住人口・交流人口の増加を目指す
①雇用の創出
・地域に適した、場所に制約されない企業誘致を推進すること

②工業活性化に向けて
・市内工業の特色を活かし、市が積極的に大手企業と市内企業のマッチングに取組むこと

③商業活性化に向けて
・地域の大学とも連携しながら産官学で取組んでいくこと

④年間行事の刷新
・成人式は、新成人を中心に企画すること

⑤公共交通の充実
・守口市地域公共交通計画の策定に向けて、体制を確立すること
・コミュニティバスの活用について、利便性を重視したルートの見直しなど充実を図ること

⑥地域資源の活用
・中西家の運営について、文化的価値を損なわない限り収益事業を認めるなど、民間活力の導入を検討すること

⑦官民協働による守口市のイベントの活性化
・周年行事やまちの活性化に役立つイベントについて、企画専門事業者の協力を得るなど、民間の活力を使って賑わいを創出すること

⑧新たな文化創出を目指して
・守口の新しい文化「お笑いのまち守口」を創出し、高齢者の健康増進や守口市のイメージアップに取組むこと



2.社会保障

(1)福祉・医療・障がい
①こども医療費の助成を18歳まで延長すること
②かかりつけ医・訪問看護士を確保し、在宅医療をさらに充実すること
③認知症サポーター養成講座を全小学校で開催すること
④「認知症初期集中支援」チームの周知と活用をすること
⑤手話言語条例制定に向けた協議会の設置を目指して
・市職員向け手話研修と市民向け手話奉仕員養成講座(入門・基礎コース)を実施すること(テキスト代は助成すること)
⑥小・中学生を対象にインフルエンザ予防接種の費用を助成すること


(2)生活困窮
①くらしサポートセンター守口の利便性向上のため、十分なスペースの確保に取組むこと
②ひきこもり問題にきめ細かく対応するため、人員拡充に取組むこと



3.介護事業

①くすのき広域連合本部の機能強化のため、関係市と協議して人員配置を抜本的に見直し、人材の派遣ならびに育成をすること
②支所で行う「通いの場」「さんあい広場」やその他の類似する市民活動において、その実態を市の責任において常に把握し、より充実した活動になるように、各場の交流会や学習会など、支援プログラムを検討すること



4.教育・子育て

(就学前)
(1)認定こども園等の質の担保・向上と待機児童の解消
①保育士の処遇改善や福利厚生の充実のために実施している施策のPRを積極的に行い、現場と協力して安定した人材確保のための環境づくりに努めること
②幼児教育・保育の担い手となる民間の認定こども園等が、その質を担保できるよう補助金等を配慮すること
③制度や補助、要綱等の見直しを行う際には事業者に十分な説明、事前協議・検討の場を設けること
④公平性の確保の観点から一時預かり保育やファミリーサポートの助成など、在宅子育て世帯への支援を拡充すること
⑤0~2歳の待機児の認可外施設利用に助成を行うこと


(2)障がい児の支援体制の充実
①認定こども園等における支援が必要な児童の受け入れ体制をさらに充実すること
②守口市の療育をさらに充実させ、質の向上を図ること


(3)きめ細かな育児支援の充実
①保健師等専門職の増員による適正配置を行うこと
②産後産婦健診を実施すること


(小・中学生)
(1) 教育現場における多様な課題の早期発見・早期解決
①スクールソーシャルワーカーを全小中学校に1人ずつ配置し、チーム学校の体制を早急に整えること
②学生フレンドを拡充すること
③市内3エリアに適応指導教室を設置すること
④LINEによるいじめの相談窓口を充実すること


(2) 学力と心を育てる教育環境の充実
①学校図書室にバーコードを導入すること
②市立図書館と学校図書室との連携体制を確立すること
③読書通帳に学校図書室で借りた本も記帳できるようシステムを整えること
④学校司書の仕事を見直し、調べ学習や授業の支援、第2の保健室としての役割などを明示して、「専任司書」を配置すること
⑤専任司書の配置により、学校図書館の毎日開放を実施すること
⑥スクールサポートスタッフを各学校に配置すること
⑦GIGAスクール事業において、教員に児童・生徒と同じタブレットを貸与すること
⑧放課後児童クラブにおいて、家庭学習機能を強化すること
⑨ICT支援員を国基準にまで増員すること
⑩コロナ禍で休校や外出制限を強いられた児童・生徒たちにエールを送るため、楽しみながら学習支援につながる施策を講じること


(3)快適な学校生活のための環境整備
①学校の体育館にエアコンを設置すること
②熱中症対策として全中学校に冷水器を設置すること


(4)「社会教育」の充実
①命と健康を守るがん教育を積極的に実施すること
②自ら命を守る防災教育を実施すること
③中学校で就労教育・主権者教育を実施すること
④金融リテラシー向上のため「税と社会保障」についての教育を実施すること


(生涯教育)
(1)市立図書館の充実
①中央図書館の役割を果たし、学校やコミュニティセンターとしっかり連携できるよう、ハード・ソフト両面の充実を図ること
②役立つ図書館として、さらに多くの市民に利用される図書館に育つよう十分な予算を確保すること



5.都市整備
(1)にぎわいと活力のある都市づくり
①都市計画道路「豊秀松月線」については、歩行者利便増進道路の指定を受けるとともに、史跡・文禄堤を活かした新しい賑わいを生む設計を行うこと
②モノレール中間駅建設に伴い、地域の未利用地の活用を含めた新たな賑わいを創出すること
③学校等の跡地については、地域活性や福祉政策、防災対策などを視野に入れた有効的な利活用を検討すること
④我がまちに愛着と誇りを持てるような都市ブランドを作り、全国にアピールすること


(2)快適な暮らしを実現する都市づくり
①通学路等での子どもの安全確保や、高齢者が安心安全に通行できる道路 環境を整備すること
②未就学児を中心とした子どもが日常的に集団で移動する経路の安全管理に努めること
③市内間での移転や転入の可能性を生み出すため、空家の利用促進に向けた新しい取組みを検討すること
④危険な空家等については、除却費用の助成などの対策を講じること
⑤公共性の高い私道については、補修の助成率をアップし、市道認定等の取組みを行うこと


(3)人と環境にやさしい都市づくり
①安全な道路整備のために必要な予算を拡充すること
②道路のバリアフリーマスタープランを策定し推進を図ること
③地下鉄守口駅2号出口にエレベーターの設置に向けて関係機関と協議すること
④市・府道の道路環境を向上させるとともに、自転車通行帯の整備や歩道のリニューアルを進めること
⑤西三荘ゆとり道の環境整備を推進すること
⑥全世代が利用できる公園、ボール遊びができる公園など、地域性を活かした特色ある公園整備を進めること
⑦公園の維持管理について課題解決のため指定管理者と連携を強化すること
⑧駅前等における猛暑対策(ミスト装置の設置等)を拡充すること


(4)災害に強い都市づくり
①住宅密集市街地整備事業をさらに進めること
②住宅の耐震診断、耐震改修について、市民に積極的なPRを行うこと
③一時避難所となる公園等の拡充と整備を促進すること



6.衛 生
(1)保健衛生政策の向上と強化
①不育症治療・検査に要した医療費を助成すること
②医療用ウイッグ、胸部補正具購入費用を助成すること
③特定市民検診に公費助成で胃がんリスク検査(ピロリ菌検査)を導入するこ と
④乳がん・子宮頸がん検診未受診者への勧奨を今後も継続していくこと
⑤子宮頸がんワクチン予防接種について、対象最終学年の高校1年生に個別の周知をすること
⑥5大がん検診(肺・胃・大腸・乳・子宮)について自らのリスクを市ホームページやスマートフォンなどから簡単にチェックできるサイト「がん検診のすすめ」を導入すること
⑦介護、保育、教育施設等の従事者のPCR検査を優先的に実施すること


(2)清掃・美化・環境政策の強化
①路上喫煙防止に関する条例の普及に努め、対象エリアを全駅周辺に拡大すること
②不法投棄撲滅を目指し、防犯カメラを活用して警察との連携を強化するこ と
③猫不妊、去勢手術費補助事業の予算の拡充と事業の周知を図ること



7.防 災
(1)守口市地域防災計画の見直しと取り組み
①自主防災組織の充実と強化を図るとともに、リーダー養成研修の参加者の増加を図ること
②備蓄品の見直しと拡充を図り、定期点検を確実に行うこと(新型コロナウイルス対策用含む)
③防災会議における女性委員の積極的かつ安定的な登用を推進するため条例に明文化すること
④指定福祉避難所を拡充すること
⑤避難所にペットを同行できるよう工夫すること


(2)新たな被害想定に基づく管理体制の確立
①地区防災計画の策定を推進すること
②市公式LINEアカウントの登録普及を図り、災害情報の発信を強化すること
③地域と連携し避難所開設訓練を充実させること
④指定管理者と連携を図り、災害時における公共施設の危機管理体制を強化すること
⑤災害や犯罪に備え、通学路を含めた小中学校の安全対策を強化すること


(3)その他
①防災士資格取得費用を助成すること
②備蓄品として液体ミルクを導入すること
③同報系防災行政無線の精度向上を図るとともに、個別受信機を導入すること
④各避難所に無線LANを設置すること
⑤コロナ禍における避難所運営をスムーズに行えるようにすること
⑥各避難所が満員になった場合、SNS等を活用し即座に市民に伝えること
⑦在宅避難に必要な備蓄品や防災グッズの備えを市民に周知すること
⑧大阪府と連携して「大阪府防災力強化マンション認定制度」の普及に努めること
⑨災害時における民間団体との防災協定を引き続き拡充すること




重 要 11 項 目

1.市が提唱する地域館を明確化すること

2.将来的な地域公共交通を計画するための専門部署を設置すること

3.こども医療費の助成を18歳まで延長すること

4.学校等の跡地については、地域活性や福祉政策、防災対策などを視野に入れた有効的な利活用をすること

5.安全な道路整備のために必要な予算を拡充すること

6.公共性の高い私道については補修の助成率をアップし、市道認定する等の取組みを行うこと

7.都市計画道路「豊秀松月線」については、歩行者利便増進道路の指定を受けるとともに、史跡・文禄堤を活かした新しい賑わいを生む設計を行うこと

8.地区防災計画の策定を推進すること

9.コロナ禍における避難所運営をスムーズに行えるようにすること

10.GIGAスクール事業において、教員に児童・生徒と同じタブレットを貸与すること

11. コロナ禍で休校や外出制限を強いられた児童・生徒たちにエールを送るため、楽しみながら学習支援につながる施策を講じること


以上

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