t大阪活魚センターを視察

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2019年10月29日


 漁業の成長産業化に向けた取り組みを探ろうと、大阪活魚センター(大阪府泉佐野市)にお邪魔しました。(写真1、2)

 同センターは今年2月、日建リース工業株式会社(本社・東京都)が泉佐野漁業協同組合などの協力を得て、漁港の敷地内に開設。活魚の仕入れから保管、市場や小売店への配送までがワンストップでできます。

 同社は水槽内の二酸化炭素濃度を調整し、魚を眠らせた状態のままで輸送する「魚活ボックス」を開発しました。これまで活魚は専用トラックで輸送するため費用が高くつくのに対し、この魚活ボックスを使えば軽トラックや鉄道で輸送できるようになり、費用を安く抑えることができるそうです。

 開所からこれまで、魚活ボックスを活用できる魚種の検証実験を繰り返し、現在のところマダイやヒラメ、ガザミなどで有効性が確認されているそうです。10月からは大阪市や堺市の飲食店向けの販売も始めました。今後は関西国際空港を活用し、海外への展開も視野に入れています。活魚のおいしさを多くの人に知ってもらうとともに、漁業者の所得向上にも役立ちそうです。

 今年6月に開催されたG20大阪サミットのワーキングランチで、府の高級ブランド魚「魚庭あこう」(キジハタ)が提供されました。「大阪産(おおさかもん)」の魅力を広く国内外に発信していけるよう、民間事業者とも連携しながら取り組みを進めていきます。

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