t「科学技術大国」中国に

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2017年6月14日



先週、閣議決定された政府の「未来投資戦略2017」でも、「経済財政運営と改革の基本方針2017」(いわゆる「骨太の方針」)でも、科学技術が大きな柱の一つになっています。科学技術庁勤務時代からイノベーション政策に携わり、現在、党の科学技術委員会の事務局長を務めるものとして、感慨深いものがあります。

私が中国の現場で危機感を感じ、拙著を書き始めたのが10年前。中国での科学技術の発展なんて、多くの人が疑いの目で見ていた時代。わたしは現場を回って抱いた感覚は、いつか日本と並び抜いてしまう日も来るとの強烈な危機感でした。そして10年の歳月が流れ、それがついに現実のものとなってしまいました。

やはり、日本にとっての選択肢は、日中双方が得をするような協力形態をいかに見つけ、構築していくかしかありません。今でも、そう確信をしています。日本のコア技術を守り、またときにウィンウィンの形で提供し、そして中国の優秀な人材や、広大な市場とコラボしてく。こうした協力が、ひいては地域の安全保障においても重要な意味を持ってくると思います。

引き続き、日中外交の最前線で、頑張っていきたいと思っています。

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