t府議会教育常任委員会で質疑

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2016年10月13日



この日は①大阪府立大学の第3期中期目標(案)②日本遺産③小中高各段階の英語教育④支援学校の施設整備状況⑤全国学力・学習状況調査とチャレンジテスト⑥公立高校入試と府内統一ルール⑦西淀川高校と北淀高校の統廃合⑧公立高校の進学フェア、の8項目について質疑・質問をしました。

 府立大学の第3期中期目標(案)は平成29年度から34年度までの6年間に取り組む内容をまとめたもので、31年度に大阪市立大学と運営法人を統合し、34年度に両大学を統合して1つの大学にすることを柱にしています。
 この日の質疑で大阪府・市と両大学で取りまとめた基本構想に触れ、「都市のシンクタンク機能」「技術インキュベーション機能」の充実・強化を図ることなどの答弁がありました。また、大学統合のメリットを府民に理解してもらえるよう府・市、両大学で取り組むとのことでした。 

 日本遺産は文化庁が日本の伝統文化や文化財を通して地域の活性化を目指すために始めた認定制度です。26年度から始まり、これまでに全国で37件が認定されましたが、大阪府には1件もありません。
 担当課長より、府と奈良県の関係10市町と調整して日本最古の官道「竹内街道・横大路」を、大阪市が「大坂の陣」をベースに府内10市とともに申請を目指している、などについて答弁がありました。

 英語教育は小学生向けに府が開発した学習教材「DREAM」の導入効果、中学校の英語教員の資質向上、高校のネイティブスピーカーの英語教員採用について聞きました。
 「DREAM」を通し、子供たちが普段から積極的に英語を使うようになった、指導に不安を感じていた教員も自信をもって授業に取り組んでいる、とのことです。中学校の英語教員の資質向上には、ネイティブスピーカーが英語だけで研修をしているそうです。
 高校の英語教員への外部人材の登用はすでに任期付きの「スーパーイングリッシュティーチャー(SET)」がありますが、終身雇用を前提にした採用を検討しているそうです。授業以外に課外活動などにもかかわってもらうことで、生徒が英語を使う機会を増やし、英語教育の一層の充実を目指す、としています。

 大阪市立の支援学校は12校すべて今年4月1日付で大阪府に移管されました。施設整備方針について府に確認の意味で質問しました。
 府からは築40年以上の旧市立支援学校が半分の6校と老朽化が進んでいるため、施設の劣化度調査を実施し、「中長期保全計画及び修繕実施計画」をまとめ、しっかりと整備していく、と答弁がありました。

 全国学力・学習状況調査について、府は小学校で教員と児童の意識にずれが生じており、児童が話し合いを通して考えを深められるような工夫改善が必要と認識を示しました。中学校については26年度から1・2年生の1月に実施するチャレンジテストで生徒の学力を把握し、春休みの期間に総復習するなど取り組みが進んでいるそうです。

 公立高校の入試制度は今年4月の新入生より大きく変わりました。中でも受験生の調査書に絶対評価を取り入れ、公平性を担保する、との理由で全国学力・学習状況調査の結果をもとに各中学校で評定の平均値を決める、というものでした。府は独自の調査分析をもとに、中学校ごとに評定の平均値を決めることに問題はない、との答弁をしました。来春の新入生は今年6月に実施したチャレンジテストの結果をもとに中学校ごとの評定平均を決めます。

 西淀川高校と北淀高校を統廃合し、平成30年度から学び直しを中心としたエンパワメントスクールに再編します。府は生徒数が減少するとの見通しをもとに、必要な募集定員は確保できる、と答弁しました。

 府内の公立高校が一堂に会して受験生や保護者向けに毎夏「進学フェア」を開いています。今年お邪魔したところ、大賑わいで入場制限がかかるほどでした。来場者が必要な情報を得られ、満足度の高いイベントとなるよう、運営方法や会場選定について抜本的に見直す、とのことでした。

 この日の様子は府議会HPで見ることができます。アドレスはこちら。

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