• s
  • 議員ブログ
  • 2030年からの「看取り難民」問題を考えましょう

t2030年からの「看取り難民」問題を考えましょう

[画像]メインイメージ

2016年10月5日



日本で最も信頼性が高いメディカ出版の最新雑誌「医療と介護Next 『在宅看取り 残された課題 No.5』」を、出張中に鞁田(つづみだ)さんが届けて下さいました。鞁田さんが運営しているホスピス「めぐみの家」(畑5丁目)にも数回お伺いしていますし、最近私が提案し続けている「まちかどの保健室」構想も2年ぐらい前に鞁田さんから教えて頂いた情報が底流にあります。

記事の中にある次の表に着目して下さい。

この5年間の看取りの実態ですが、驚くべきこととして癌患者の看取りとALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の看取りについて、モルヒネなどの麻薬を使用したケースが合計6人、それに対して麻薬を使用しなかったケースが17人と、看取りにおいて麻薬を使用しなかったケースが約3倍にのぼっているということです。

一般的には「信じがたい!」 - それが多くの方の反応だと思います。しかし、それが「めぐみの家」の看取りの実態です。

厚生労働省の推計によれば、2030年に亡くなる人は約160万人。そのうち病院や老人施設や自宅などの「終の棲家」を確保できなくなる恐れがあるのは40万人を遥かに超えるといわれています。この「看取り難民」の問題は、まだまだ緒に就いたところです。

この2030年問題こそが国民全体で考えなければならない真に深刻な問題です。

「まちかどの保健室」構想や、看取り時の麻薬不使用の在り方は2030年からの「看取り難民」問題に対しての不可欠なアプローチです。

月~火曜日の常任委員会の視察報告は後日いたします。

今日は決算説明会が午前中にあります。

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ