t地域包括ケアシステムの構築について

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2016年 3月 3日



<質問>

1、認知症初期集中支援チームの設置

2、地域包括支援センターのサブセンターの設置

3、介護施設の整備と在宅介護における環境整備、訪問医療

4、人生の総仕上げについて話し合える環境づくり、市民啓発

<答弁>

地域包括ケアシステムの構築にかかわりますご質問にお答えいたします。 まず、認知症初期集中支援チームは、医療系及び介護福祉系の医療保健福祉に関する国家資格を有する専門職と専門医から構成され、認知症が疑われる人やその家族などに早期に関わることで、早期診断・早期対応につなげるもので、家庭訪問を実施し、本人や家族に対する初期の支援を包括的・集中的に、おおむね6か月程度を目途に行うものです。

次に、地域包括支援センターのサブセンターにつきましては、平成28年7月から7つの日常生活圏域に1か所ずつ設置するもので、セルフネグレクトや認知症が原因と思われる虐待など複合的な問題を抱え、支援が困難な要援護高齢者が増加する中、より身近な相談窓口として機能するものと考えております。

次に、介護施設の整備と在宅介護における環境整備についてでございますが、まず、介護保険施設の整備状況につきましては、平成26年度までの第5期高齢者保健福祉計画一介護保険事業計画では、地域密着型介護老人福祉施設について、新たに6施設を整備する予定となっており、現在2施設が開所済み、3施設が着工済み、残る1施設についても平成28年度中には竣工する予定になっております。 また、在宅介護サービスにつきましては、地域密着型介護老人福祉施設を整備するにあたり、小規模多機能型居宅介護やショートステイを併設することでその充実に努めているところでございます。

さらに訪問医療につきましても、市内の訪問看護ステーション数も着実に増加しており、さまざまな介護サービスも活用しながら、在宅でのサービスを提供できる体制は構築されているものと認識しております。

次に、人生の総仕上げについて率直に語り合える環境づくりと市民への啓発についてですが、本市ではこれまで、在宅療養の担い手である医療一介護の事業者や行政で構成する虹ねっと連絡会を中心に、医療と介護の連携推進に向けた取り組みを進めてきたところでございます。今後の人生の最終段階で重要となってまいります在宅医療の推進に向けましては、在宅で療養することについて、患者やその家族のご理解が必要と考えており、虹ねっと連絡会の中に「市民啓発ワーキンググループ」を設置し、検討を進めております。本年1月30日には、終末期において、最期のときをどこで迎えるのかを考える、きっかけづくりとするため「看取り」をテーマとして市民フォーラムを開催したところでございます。

また、地域包括支援センターにおきましても、地域教室の中で、人生の最終段階を迎えるにあたり自身の思いや希望を家族等に伝える「エンディングノート」をテーマとして開催し、家庭で話し合いのできる環境づくりにも取り組んでおります。 今後とも、高齢者が地域で安心して生活が送れるよう、地域包括ケアシステムの構築に繋がるさまざまな発信や環境づくりを工夫してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。

<要望>

本市が着実に進めている取り組みの広報に力を入れ、市民の皆様が、介護や医療に対し、不安感を持たないよう努めていただきたいと要望します。

介護予防・生活支援サービスについても要望させていただきます。以前、私たち会派の質問に対し、「緩和した基準による訪問型および通所サービスについては、地域包括支援センターおよび事業者連絡会にご協力いただき、定期的に意見交換会を開催し、サービス提供体制の構築に向けて検討している。生活支援コーディネーターは、地域でのコーディネーター機能を適切に担うことができる人材に従事していただく。介護予防・生活支援サービスの多様な関係主体が参画する協議体の構成メンバーは、社会福祉協議会、地域包括支援センター、介護事業者、校区福祉会、民生・児童委員協議会、生活支援コーディネーター、ボランティア等を想定している」との答弁でした。平成29年4月より、介護予防・生活支援サービスが、円滑にスタートできるよう、事業を着実に推進していただきたいと要望します。

平成28年3月本会議 代表質問より

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